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国家の品格 (新潮新書)

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国家の品格 (新潮新書)の商品レビュー

4.0 かなり面白い。
かなり面白い。
論理とか理屈とかで説明したり考えたりすることが
大好きだけど、そういうことの限界を数学的(?)に
説明している。そこが面白かった。
論理の限界をしました後、武士道を薦めていたが、
そこのあたりは、個人的には賛同できない。

最後あたりの才能を開花させる条件に
日本は当てはまっているという発言も楽しく見れた。

品格なんていらねえよ!と考えて○性の品格とか親のなんちゃらを
一ページくらい読んで嫌気が差したが、
そういうのがこの本にはあんまりない感じで、良かった。
4.0 日本人としての心
賛否両論のようですが、私は結構重宝しています。後半の武士道からしか読み返しはしていませんが、前半も抵抗なく受け入れられました。皆さんが評価しているので、わざわざ私が出ることもないでしょう。

ですが、レビューを少し見て二つほど気になったことがあります。

・論理を否定しながら、武士道や情緒などを論理で展開している。
 それはそうでしょう。武士道や情緒に限らず、物事を成り立たせるために説明するためにはどうしても具体的に、そして論理的に話しますよね。相手に伝えるため、或いは説得力を増すためにです。でも、その精神が身に付いたらどうでしょうか。人に説明するときには当然論理は使いますが、自身の言動に関しては論理も説明もいりません。もはや体に浸透してしまったですから、わざわざ意識することも自身に説明することもないと思います。幼少期に道徳を学ばせ、成人になったらそれを理屈ではなく当然のようにするのと同じ原理ではないでしょうか。
 当然、論理は武士道や情緒以外の説明にも使われているわけですが、それらにも当て嵌まります。なぜなら著者は「論理は重要です。しかし、論理だけではダメなのです。」と明言しており、それを踏まえた上で論理以外に武士道と情緒が必要と謳っているからです。
 論理を否定しながら、武士道や情緒などを論理で展開している。と思った方は、もう少し表面上から観点を外したほうがいいと思います。

・武士道は理想であって、一方では楽したい人と思っている現実がある。
 一つの目標に千人が向かっていれば何人かが目標と反対方向、或いは懸け離れた言動を起こすのはしょうがないと思います。これは現実社会の至る所であるはずです。規模が大きくなればなるほど増え、しかもこういった人達は、目立ちます。
 とはいえ、江戸時代に生きていたわけじゃありませんから、どのくらいのならず者がいたのかは知りません。もし相当多かったら、この一般論は否定されてしまいますね。


 私みたいに共感している人間もいれば、そうでない人間もいる。議論されることはとても良いことだと思います。
1.0 画期的だが中身が無い
数学者が書く日本のアイデンティテイを示そうとした本

元々は講演を本にしたものみたいです。
内容は、近代的合理主義の限界、論理だけでも限界があること
そして、自由・平等・民主主義の根本も名目だけに成り下がっていることを
述べています。
その上で情緒と形を大切にした「武士道」の復活により、
日本という国家の品格を高めることを示そうとしています。

要約を書いていて思うのですが、論理が破綻しています。
いろいろ突っ込みどころが多く、どこでも反証が成立するのが
この本の面白いところでしょうか。

作家、新田次郎、藤原ていを両親に持つサラブレットである著者は
「若き数学者のアメリカ」ぐらいの時はまだまともでしたが
さすがにお年を召したのかと思われるような内容な本では無いかと思います。
2.0 痛快な暴論
とても読みやすいし、近代化以降の思想史的流れ、日本史の流れを要点でつかんでいるし、グローバリズムに翻弄されている日本人にとっては、ここまではっきりと欧米をコケにしている話は胸がすくような気分にしてくれるので、頷きながら読める本ではある。

ただ、ちょっと首をかしげたくなる部分もないわけではない。主張が感情的で、浅薄な印象を与えるところがある。

日本的情緒こそは、比類なき日本の宝であり、この感覚は欧米にはない、とか、

欧米は論理だけで物事を説明する。論理は基本的に対立だから、論理的思考だけでは戦争は無くならない、とか、

5世紀から15世紀の間での日本文学の質、産出量は世界一で、たとえばイギリスなんかはその間『カンタベリー物語』しかない、だとか…。というか、そんな昔のことを引き合いに出しても…。

そもそも、日本的情緒とは何なのか?という突っ込んだ定義がこの本では見えてこないし、

「もののあわれ」を説明するときに出てくる引用だとか逸話は使い古されたものばかりであり、著者が国文経由で「もののあわれ」を説明しようとしているがゆえに、この著者の文学的バックグラウンドのキャパシティと質を疑いたくなる。

たとえば、著者は中世、戦国時代、江戸時代を賛美しているが、中世から江戸時代にかけて、異性愛よりも同性愛が尊ばれた時期がかなり長い間あった。
日本的情緒を古典を読むことによって、復活させよ、というならば、同性愛を容認し、異性愛と同列に置かなければ、情緒の完全な復刻は不可能であろう。明治以来、日本人の性愛観は欧米的常識によって抑圧されているのだから。

そして、さんざん、情緒は論理では説明できない、日本人固有のものであると論じておきながら、著者は「情緒は言語である」と述べる。たぶん、ここでは書かれた言葉を指すのだろう。書き言葉は論理である。それ以外の何物でもない。

古代日本人は書き言葉を持たなかった。書き言葉は全て輸入ものである。本来の日本の情緒を取り戻せと言うなら、書き言葉を捨てろというに等しい。そんな情緒は今の世の中で通用するわけがない。人間の善意の進歩さえも否定する恐れがある。

述べたことを後から破壊する。納得した後に、矛盾が襲ってくる。

著者の主張は、今の日本人を小さじ一杯ほどは勇気づけるし、「祖国愛」の素晴らしさを蚤の鼻くそほどは認識させることはできるだろう、でも、著者の望む日本的情緒というのは、この本で見えてくるそれよりも、もっと複雑で、深みがあって、寛容なものなのではないだろうか。
2.0 なぜ売れた?
論理と言うものの危うさを説明する辺りは、なかなか面白かった。
そして、日本に必要なものは何か?この辺りも悪くない。

しかし、日本の素晴らしさを言うのに、他国との比較で語る必要はあったのだろうか?
本書の中で何度が著者の奥様が槍玉に挙げられているが、それも必要ない気がする。

もう少しシンプルに核心を突く論理展開が受けたのではないだろうか?

残念ながらベストセラーになった理由が良く分からない。

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