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大江戸曲者列伝―太平の巻 (新潮新書)の商品レビュー 野口先生の、どっか吹っ切れてる筆致がカ・イ・カ・ン!
週刊新潮03年6月26日号から2年以上、「OH! EDO物語」として連載された人物伝のうち、大体ペリー来航までの時代の45人をピックアップして収めたもの。ペリー以降は「幕末の巻」で、38人を取り上げている。著者はこの連載後も週刊新潮に「幕末バトル・ロワイヤル」を連載し、そこからすでに新潮新書2冊がまとめられているが、連載は現在も継続中。人気シリーズであることが伺える。 太平の世を感じることができるエッセイ
一遍一遍が短く、軽く読めるエッセイのような感じだが、タイトルにあるような江戸の「太平」の世の中の雰囲気は大いに感じることができる。 楽天的な気持ちの調達に
著者が前書きに書いている、「歴史に正解はない」。この言葉の地盤の上に立てられた「ゴシップ史観」の前には、外交、政治の重大局面での幕閣の決断あるいは不決断も、学識と人格を兼ね備えた老学者の弟子を思う心も、「もう井伊大老に帽子は必要ないよね」とか歌っちゃう庶民の不謹慎さも、「昔のおはなし」としての価値は等価。「人間ってあんまり進歩しないんだよな、やっぱ!」とか「私たちの馬鹿げた毎日もいつか昔のおはなしになるんだし!」とか、読了後、しばらくは楽天的な気持ちになれます。読みやすくて、すぐに通読できるので、楽天的な気持ちを速攻で調達したいときにはお薦めです。 気分は 江戸随筆でしょうか?
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