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大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)の商品レビュー 15年後から振り返って。
本書の初版は1995年だから、既に15年近くが経過したことになる。今では、著者が本書で問題とした素朴な学歴社会批判は、あまり目にしなくなった。欧米でも学歴が(しばしば日本以上に)重要な役割を果たしていることは広く知られるようになってきたし、理想としての「実力」と現実としての「学歴」を対比して優劣を論じるようなナイーブな議論も、以前に比べ流行らなくなってきたように思う。また、能力別クラス編成や補修の実施は生徒の劣等感の助長につながるからけしからんといった奇妙な平等主義も、少なくとも教員集団の外では、もはや賛同を得ることはないだろう。その意味で、著者が本書で企図した教育にまつわる諸神話の破壊は、確かに達成されたと言ってよい。 教育と社会の連関
学歴や能力主義やゆとりなど今日よく話題になる事柄について論ずる前に読んでおくべき一冊。筆者は特にそれらについて意見を述べているわけではないが、自らの意見を見直させてくれるであろう。また、階層の再生産などについても触れられており社会学に興味を持つ者にも悪くない一冊であろう。 教育を論ずるならば欠かせない
主要な内容はほかのみなさんが書いておられますから省きます。 群を抜く論理と考察力
本書のタイトルである「大衆教育社会」とは、 機会平等をゆえの不平等社会
私は高校生の頃、日本ほど平等な国は無いと思っていた。階級社会の欧米と違って、日本ではテストで合格点さえ取れば、誰でも希望する進路に進めたからである。しかし、東京大学生の保護者の収入が日本一という結果を聞いて、やはり裕福な家庭の方が有利なんだと感じた。しかるにこの本を読んで、保護者の収入だけでなく社会的階層も子弟の進路に有意に影響することが分かった。そして、日本も欧米以上に社会的階層が固定されていて、教育機関が不平等の再生産に力を貸している事も理解してしまった。不平等の再生産を許している動力源が平等主義とはなんとも皮肉なことか。少し読み難かったので一点減点。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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