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バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)の商品レビュー ステレオタイプにトガッた短編集
現代英語文学の翻訳が12編に、訳者の村上春樹の自作がついた、誕生日にまつわる小説アンソロジー。私の興味からは遠いジャンルだから、村上訳でなかったら、決して手に取ることはなかっただろう。 テーマは同じでもフレーバーの異なる印象的な短編を収録
タイトルに惹かれたので自分の奥さんの誕生日にプレゼントしようと思って買いました。しかし、息子が誕生日に交通事故で入院したり、殺人を犯したり、誕生日プレゼントとして若くて魅力的な異性を配偶者に「贈る」ような話が出てくるので、プレゼントにするかどうか迷ってしまいました。訳者もあとがきで述べているように、この本には典型的なバースデイ・ストーリー(登場人物すべてがハッピーで終わる心暖まる話)はひとつも収められていません。ただし、テーマは同じでも、個々の短編のフレーバーはかなり違うので、心に残る話も3つか4つありました。特に、イーサン・ケイニンの「慈悲の天使、怒りの天使」とダニエル・ライオンズの「バースデイ・ケーキ」、レイモンド・カーヴァーの「風呂」は印象的!。レイモンド・カーヴァーの「風呂」は有名な「ささやかだけれど役に立つこと」のショートバージョンだそうです。両者を読み比べるのも面白い体験だった。ちなみに「ささやかだけれど役に立つこと」は「レイモンド・カーヴァー傑作選」(中論公論社、同じく村上春樹編・訳)に掲載されています。 お気に入りが見つかれば☆
タイトルからは誕生日の心温まる作品集のように想像すると思うのですが、あくまで誕生日にまつわる、それでいて暗い話のほうが多いです。とはいっても決して一辺倒ではなく、それぞれにそれぞれの感想を与えてくれるような、ある意味ではバラエティにとんだ内容になっています。 秀作ぞろいだけど、好き嫌いは分かれる
村上春樹が誕生日にまつわる短篇を集めて翻訳した短篇集です。レイモンドカーヴァー以外の作家はほとんど知らない作家ばかりだったので、興味深く読む事ができました。どの話もよく出来ているとは思いますが、全体的に春樹色が強い、喪失感漂う少し暗めの雰囲気の話が多い、まさに訳者の好みが出てる短篇集なので、好き嫌いはあるでしょう。 いろんな誕生日を感じる
手に取りやすい新書サイズ、単行本と較べれば廉価、和田誠撮影の写真を用いた洒落た装丁というセールスポイントを背負って登場した「村上春樹 翻訳ライブラリー」(中央公論新社)の第一弾。「誕生日」をモチーフにした短篇集が13篇収録されている。そのうち2作が単行本未掲載(本書のウリ)。1作は訳者・村上自身の書き下ろし。あとがきによると、ここ10年(20年?)で発表されたものをチョイスしているそうなので、現代英米純文学のカタログにもなるだろう。どちらかというと重たい小説が多いので、イーサン・ケイニンによる、おばあさんの話がとても微笑ましく感じられた。彼の短篇集が文春文庫から出ているので今度読んでみようと思う(「宮殿泥棒」)。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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