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だまされないために、わたしは経済を学んだ―村上龍Weekly Report

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だまされないために、わたしは経済を学んだ―村上龍Weekly Reportの解説

   JMM(Japan Mail Media)という「日本経済の回復」をメインテーマとするメールマガジンがある。おもなコンテンツは、村上龍が質問を投げ、それに対して金融や経済の専門家が答えるというQ&Aである。その専門家の多くは、彼が小説『希望の国のエクソダス』執筆のための取材を通じて知り合ったという。本書は、その質問に村上龍が添えたエッセイのうち、1999年3月から2000年12月までの分を加筆修正して1冊にまとめたものである。

   JMMは文章が長く、メールマガジンという媒体のままで読むにはやや困難をともなう。しかし、そのコンテンツは、金融、経済界の第一線で活躍中の専門家たちの現場感覚と深い思考に基づいた、非常に質の高いものである。そのため、これまでにもJMMを素材にさまざまな書籍や番組が作られてきた。本書は、それらの中でも最も取り組みやすい部類に属する。それは、話し言葉のインパクトと書き言葉の論理性をあわせもつことができる、メールマガジン独特の文体によるところも大きい。

   難点としては、「投げかける質問に添えたエッセイ」のみを集めた本であるため、「今後、日本に最適で、かつ達成可能な経済成長率というのはどのくらいなのでしょうか」といった、その後の展開が楽しみな問いかけに関しても意見、論争の部分は掲載されておらず、歯がゆい思いをすることがある点が挙げられる。(加島有理)

だまされないために、わたしは経済を学んだ―村上龍Weekly Reportの商品レビュー

4.0 面白かった!
放送されているカンブリア宮殿が書籍化され、
それがとても面白く、それが面白いということは
村上龍の作品も面白いのだろう、と思い、これを手に取りました。

この本は経済の入門書でもないし、何か一つのテーマについて
書かれている本でもありません。
だから、評価が低いのかも知れませんが、
私は大変興味深く読むことが出来ました。

これからの日本の行く末、
教育とは、
円とドル、ユーロ
などなど。

正直、私も経済など全く分かりません。
この本を読んでいても、分からないところや初めて目にする
単語もありました。
でも、龍さん自身が分からないところから書いているので、
「分かる人だけ分かればいい」というような
スタンスの本ではないところがいいと思います。

つまり、経済や今後の将来、自分の身の振り方など
何か考える手立て、きっかけがほしい人にとって
非常に有効な本だと思います。
4.0 考えることの大切さを考えさせてくれる本
2000年ぐらいまでの金融に対するエッセイをまとめた本

さすがに古さは感じるものの,考えなければならない,
考えることが大切なんだという危機感を感じる.
丁度この時期と同じくして学問の経済の世界では
不完全契約などの今の経済学の興味の中心になる
理論が芽を出し始めたころでその点でもこの
もどかしいエッセイは面白さがある.

今の理論でこのエッセイが投げかけている問いに
どう答えるのかを考えることは意味があるし
2000年ってそんなに昔ではなかったはずなのに
理論的にはかなり昔になってしまったのが
世の中の進み具合の面白さだと思いました.
3.0 参考になりました。
レビューを見て読んでみました。確かにエッセイ集でした。作者の経済、社会に関する疑問がつづられています。この本のみでは解決しませんが、例えば年金が何で問題なの?みたいな色々な良質の疑問(問題意識)のタネをもらった感じです。他の本で水をやり育てたいと思います。
4.0 愛と欲望の村上氏、社会へのコミットメント試行錯誤
もし読書が好きな人たちを対象に村上龍氏の本が好きか嫌いかという問いを投げかけるならば、明快なイエス、ノーが返ってくるように思える。鮮烈なデビュー以来の独特の体液のようなドロリとした感覚に心地よさを感じる人もいれば、嫌悪感を感じる人もいる試金石となっているように感じる。

90年後半から村上氏の言論活動に大きな変化が現れた。官能と欲望とテニス観戦記の著作から、世の中の庶民の暮し・経済に強く関わりを持とうとする著作を精力的に開始して、昨今では「13歳のハローワーク」に代表される社会への問いかけや経済の専門家を相手にメールマガジンの発行も行っているのは知る人には知っている活動である。

レビュアーは村上氏の社会・経済への関心の徴候を80年代の作品の「愛と幻想のファシズム」に感じた。経済に関わる記述に村上氏が勉強をして書いた感触があったからだ。

本書は上記メールマガジンをベースにした経済についてのエッセイである。レビュアーは何故、村上氏が、現在の活動を始めたのか、理由が知りたくて、読んだ。本書で村上氏がアダム・スミス、リカード、ケインズ、マルクスと言った歴史に残る経済学者の著作を買い込んで勉強し、日々の暮らしの中で経済について試行錯誤の自問自答を繰り返している事はよくわかった。村上氏の言動のモティベーションについては、うんざりするほど取材で尋ねられる事を巻頭でふれている。そして、どうして作家が金融・経済に興味をもつことにきっかけが必要なのかと、問い返している。

レビュアーの疑問は本書では得られず、村上氏も本書で何か明快な経済政策を提言しているわけでもないが、村上氏の題材に対する動物的嗅覚と自ら試行錯誤して考え続ける姿勢に、シンパシーを感じた。

1.0 期待はずれ
読めども読めども参考になる部分が出てきませんでした。本全体を通して著者の切り口が前もって分かるようなエッセイばかりで落胆しました。決して経済学的に役に立つことは期待はしていませんでしたが、もう少し読みが深ければと残念です。キュー永漢(エイカン)の足元にも及ばないといったら少し酷かもしれません。

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