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チェチェン やめられない戦争の商品レビュー 畏れ入る
辛いエピソードがほとんどなのに、著者の語り口は時に軽妙といえるほどのユーモアを湛えている。僕にとってもこの事が最も印象に残った。つまり、彼女の心はどれ程ひどい現実を見つめても、決してある種の軽やかさと言うか、物事を楽しむ心を失わなかったのだ。この事こそ僕が彼女に最も好感を寄せる点である。しかし無論、言論でチェチェンの現状を変えようと奮闘する彼女の情熱に圧倒されなかったわけではない。この情熱のつよさが、本書を極めて読み甲斐のあるものにしている。この本の魅力は、著者があくまで「人間」として語っているところにあると思う。また読み返したいと思うのだが、それは一つには、読後感が意外に爽やかだからだ。人間の嫌な面ばかりを見せられる本ではなく、同じくらい強烈に、試練にさらされても思いやりを決して失わなかった素晴らしい人々の姿が残るように描かれている。 現場からこそ見える真実
チェチェン問題の通史ではない。いつ、どのように始まり、誰によってどこでどう戦われ、どれだけの被害が出たのか、全体像が見えず、日本の新聞、書籍の表現に慣れた人間にとってはすんなりと頭に入ってこない。それは、翻訳のせいというより、欧米の新聞記事によくある、分かりやすさよりも、場面を積み重ねる描写に徹しているからだろう。それでも最後まで読み終えた。まさに事実の重みとしかいいようがない。そして、この本・文章の「分かりにくさ」は、チェチェンで戦争に巻き込まれている当事者の市民が感じているだろう、「なぜ戦争を『やめられない』のか、なぜ私たちはこんなに苦しまなければいけないのか」という「理解しがたさ」と共通しているのかもしれない。それはまさに、市民とともに現場に身を置いてこそ見える、戦争の真実の姿なのだろう。 疲れました
この翻訳者に訳されたのがこの本の悲劇と書き込んでいる人がいますが、まったく同感です。2回読んでも3回読んでも分からないところがある。鍛原多恵子さん訳にして欲しかった。 肌身に感じられるドキュメント
内容は全く固くない。文章から著者の憤りや驚き、正しさを求める熱さを感じる。人間として、母親として見過ごすことが出来ないという、彼女の意志が伝わってくる。 いまだに価値を持ち続けるルポルタージュの傑作
著者が危惧していたように、本書が世に出てから数年を経て、チェチェンの情勢はさらによくわからなくなってしまっている。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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