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議論のレッスン (生活人新書)

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議論のレッスン (生活人新書)の商品レビュー

4.0 歯ごたえと価値があります
なぜ議論のすれ違いが発生したり、独りよがりの議論になったりするのか、なぜ雰囲気だけの議論に流されてしまうのか。

自分や他人のアタマの中をすっきりさせ、かみ合った議論を行うことができるようになるために、主張、根拠、論拠をきちんと整理して考えよう、というのが本書の主張であり、そのための方法が紹介されています。

新書にしては読み応えがあります(むずかしいところもあります)が、それは自分のアタマがすっきりしていないからかもしれません。がんばって読むしかありませんが、それだけの価値があるということでしょう。

付録2(分かりやすい議論のためのチェックリスト)は会議前に参加者全員で確認する、といった使い方もできそうです。
3.0 ルールを知り、場数を踏む
気付けば長い間サラリーマンをやっているが、会議の場で気の利いた発言が出来た試しがない。元々用意していた内容を説明するくらいなら、まぁなんとかなる。でも議論がいよいよ白熱してくると、もう居場所がない。自分の頭の回転が鈍いから話についていけないのか、そもそも周りの話のほうが噛み合っていないのか、釈然としないまま、言葉を奪われた地蔵のようになってしまう。無能の烙印を押されたような気分だ。ああ、議論が上手くなりたい。

・・という切実な事情から、すがるような想いで手に取った一冊。で、果たして読後に何かしらの光明は得られたかというと、正直なところ、微妙だ。

そう感じたのは、本書が新聞の社説といった「書き言葉」を題材として、その論理の構造や論理の不備を分析する、というアプローチを取っているという点に尽きる。その分析の仕方は非常に明解かつ要を得たもので、異論はない。ただ、それってあくまで「書き言葉」の世界の話でしょ?という感が拭えない。「書き言葉」の論理の分析がいくらキレイに出来ても、「話し言葉」で議論が上手に出来るとは思えない。

著者はその辺りはかなりナイーブであり、「書き言葉」の論理を分析する訓練を積むことで、口頭の議論のスキルも向上すると述べている。そうかもしれないが、口頭の議論にはそれにふさわしい戦術やテクニックがあるはずで、私の知りたかったのはそこなのだ。

しかし、口頭で行う議論のスキルを、書物から学ぼうというという発想自体が端から違うのかもしれない。英会話の書物をいくら読んでも英語が話せない、というのと似ている気がする。こればかりは場数を踏むしかない、ということか。
5.0 「Toulmin議論モデル」と「やはり」がキーワード
「議論とはなにか」、「議論を分かりやすくするための予備知識とはなにか」を、一般読者に解説するのが本書の直接の目的だという。先ず、議論とは「根拠(証拠)に基づいてなんらかの主張(結論)を導くような、論証を伴う言語行動」であり、必要な予備知識が「Toulminの議論モデル」であることを明らかにしている。次に、この議論モデルの主要素である「主張」「根拠」「論拠」を手掛かりに、実例に即しながら議論の構造を解明していく。そうして、世の中にはびこる議論のまずい点、自分自身の考え方の中にある隠された曖昧な点が判断でき、時と場合に応じた議論のレベルを選択できるようになろうという構成になっている。
先ず、「Toulminの議論モデル」の解説が実例に即し、過不足なく整理されており初心者の私にも理解しやすい。次に「Toulminの議論モデル」の6要素うち、理解の鍵が「論拠」にあることが強調される。「根拠は論拠依存性に出現し、いわば主観的に意味付けされたもので、それ自体には内在的意味合いは無い」という記述が印象的である。さらに、「やはり」という言葉が議論の終焉を意味するキワードであることが心に深く残った。
読後には、日常的に行われている会話や、活字や電波を通して伝えられる識者の言動などを、また違った視点から眺めることができる気がする。私のような、一般レベルの読者に推奨できる。
4.0 議論の本質と罠
良い議論の成り立ちについて、もう一度考えさせられる。
議論のもとになる論拠と、それに基づく主張、という構成が分かりやすい。その上で、日常行われている議論が、さしたる論拠がないまま進められていたり、そもそも論拠がなかったり、・・・。また、この本を読めば、議論をはぐらかすテクニックも見えるような気がする。下記の難点をのぞけば、議論とか主張とか、を考えるのにとっておきの参考書だ。

難点は、終わりの2章。実践編と終章。それまでの簡明な説明が、とたんにわかりにくくなる。特に実践編は、例文が、ひどすぎて、もう少しまともな例じゃないと、初心者は、混乱する。
4.0 読みやすく議論の基本が学べます。
議論って聞くと硬い本かな〜って思うけど、難しい言葉は全くなく読みやすい本。主張、根拠、論拠、この3つがわかってればどんな文章でも怖くない!でもこれがわかってない人が多いよな。

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