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ワキから見る能世界 (生活人新書)の商品レビュー 能楽を鑑賞するときの視点が変わります。
卑近な話で恐縮ですが、 能への誘い
能というと小難しそうとか眠いといわれていますが、本書を読むと「ハレ」が日常化してしまった現代においてその代替物として「リセットする「場」」として能が機能するということがよくわかります。本書では能の謡の掛詞などについてさまざまな例を挙げて説明されているので、能を見てもその面白さがいまいちわからないという方が読むと能の構成がわかり、また違った楽しみ方に気づかせてくれると思います。 能から異界への誘い
下掛宝生流の現役能楽師による能世界への誘いです。特にワキ方の著者から見た能世界の解説は、他の本とは一味違います。ワキは、異界の住人であるシテと旅の途中に偶々出会い、言葉をかけるという役どころが多く、異界と出会うことがワキの本質なのだそうです。ワキは此の世に位置しながらも、異界と此の世とを関係づける項として機能しているようです。現の感覚では、すんなり受け入れ難いことでも、著者のリズムがあり話すような文体に乗せられると、異界と此の世とが混濁した能の夢幻界にいつのまにか引きずり込まれています。能の世界を、職業上からも、また思想的にも、内側から見た解説書として面白く読めます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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