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スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)の商品レビュー スローターハウス5 - 繊細な小説でした
けいれん的な時間旅行をする兵士が体験した第二次世界大戦の物語。 ヴォネガットの「諦観と人間観」
けいれん的時間旅行者ビリーは自分の人生のそれぞれの瞬間へタイムスリップする。ドイツ軍の捕虜になったとき、幸せな結婚生活、自分を拉致した異星人のUFOの中に、晩年、そしてドレスデン爆撃とその後。SF小説の皮をかぶった反戦小説とかるく構えていましたが、そんな程度のものじゃありませんでした。むしろ直接、反戦をうったえるような文章は一つもありません。 ヴォネガットさん、あなたのあらゆる瞬間は不滅です。
本作は60年代アメリカを代表する傑作小説。作者が第二次世界大戦で捕虜として体験した辛酸、そして味方である連合軍のドレスデン無差別爆撃に向き合う。しかし、戦争による暴力・破壊と死を前にしては、運命を受け入れざるをえないのだろう。そこで繰り返されるのが、有名な「そういうものだ」(So it goes.)。本書のこの言葉ほど、哀切でかつ諦念を感じさせる名文句はあるだろうか。主人公は時間旅行を繰り返し、自分を誘拐したトラルファマドール星人との交流を通じて、死者は現在具合の悪い状態にあるが、宇宙の破滅に至る時間の流れの中の他の多くの瞬間には良好な状態にあるのだという。人生の半ばを過ぎた(だろう)私も死を恐れずにすみそうである。考えてみれば、作者の死後もこうして著書を繰り返し読めるのも何とトラルファマドール的であることか。 映画も傑作です。
SFの形をとっていますが、無常観というか諸行無常、人生と人間のお話ですね。 ビリーよ、永遠に
4月11日、ヴォネガット氏が亡くなった。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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