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七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

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七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)の商品レビュー

4.0 じっくり読んでみたください。読み応えのある本です。
王と諸侯、騎士とその家族たちの物語です。これら登場人物の数が、極めて多いことが特徴です。
1巻で端役を除いても約40人のほど人物が登場します。
これだけの人数を登場させても破綻していないだけでなく、各人物の人間関係やキャラがきっちり描かれています。
ことから、この物語が綿密に構成されていることが判るかと思います。
人物だけでなく、背景となる広大な世界のディーテイルの構成も見事です

しかし、これだけ多くの登場人物と広大な世界に入り込むまでが大変です。
最初の100頁くらいは、次から次へと様々な人物が登場して、何がなにやら判らない状態です。
何の説明もなく、突然登場する人物が何人もいます。この人は誰?という謎をといてゆくのも楽しめます。
しかし、最初の100頁で投げ出してしまうと、この物語の世界に入れません。
この人は誰だろうという謎解きに、疲れてしまった方のためには、巻末付録に20頁近い登場人物紹介と人名索引があります。
人名索引には84人登場人物が記載されています。250ページ弱の本文に84人が登場していることになります。
読み終わるころには、約40人くらいの人間関係が判るようになりますが、
2巻では登場人物はさらに増え、巻末付録はさらに長くなっています。

なお、竜、人外の生き物、魔法のなどもチラチラ見え隠れしていますが、ほとんど出てきません。
ドラゴンの火炎の嵐!魔法爆発!魔族vs騎士団的なファンタジーではありません。
高潔、強欲、勇猛、惰弱。様々な面を持つ人間中心の物語です。
5.0 繰り返し読みたい大作
 設定が凝りに凝っているので、巻頭の地図と巻末の人物辞典をあわせて
読まなければその人物がどこの誰なのかにわかにはわからないほど。その
上ストーリーも緻密で人物関係が複雑に絡み合う。また多くの方の書かれ
ている通りお約束なファンタジー要素は薄くどちらかと言えば王位を巡る
争いを主題としたミステリー的な要素も強いように思える。また、いちい
ち本に指を挟んで地図や人名を参照するのが面倒なら、いっそコピーを取っ
てそばに貼っておくのもいいかも知れない。

 舞台も不規則に季節が移る架空の世界であるが、細かな理論付けを省く
ためになんでもありな世界を作る安物ファンタジーなどとは違い、架空の
法則に支配された世界といった好印象を持てた。またそうした架空ながら
どこかリアルさを持った世界を同じくリアルな人物たちによって物語が展
開されるので内容は決して簡単ではないがどんどん読んでいける。

 話は北方のスターク家の話が中心であるが、王位を奪われ復讐に燃える
ターガリエン家の末裔も気に同等の扱いがなされている。また国王ロバー
トの妃サーセイの実家ラニスター家周辺にもきな臭い動きがあり、今後の
展開はこの時点では全く予想がつかない。

 一回最後まで読んでからもう一度始めから読めば、最初わからなかった
部分がわかるだろうし、その上で続きを読めばさらなる発見がありそうな、
何度もおいしい作品であるような期待を抱かせる作品だと思う。

4.0 渋いファンタジーの開幕
聞きしに勝る読みやすさで、まだ導入部ですが営業回りの移動中に1巻読破です。
いろいろ良いシーンや描き方があるんですが、面白いと言い切るには、まだ序盤過ぎて判断できないですね。
ただ翻訳の上手さか、すらすら読んでいけます。
5.0 これは、すごいことになるかもしれない
 ファンタジー&SF読みは、心のどこかで「大長編を読みたい!面白くて、読んでも読んでも終わらなくて、うんと掘り下げられるくらい設定がしっかりしていて、奥の深い話を読みたい!」という無理な願望を抱いているものではないだろうか。残念ながら、自分にとって、その要求に応えられる作品は、指輪物語を筆頭に数えるほどしかない。だが、「氷と炎の歌」シリーズの出版済み部分をすべて(未翻訳の物も含めて)読んだ今、この作品はもしかすると、そのような名作になるのではないか、という期待を抱いている。
 本作の概要については、多くの方が書かれているのでここで再び触れることはしないが、すごいのは、「人間」が描かれているところだ。本作は、頻繁に視点人物を変え、複眼的にストーリー進行がなされるが、リアルな心を持った人間が、リアルな行動をしているから、どの立場の視点人物に視点変更をしても、その心理描写に不自然さが無い。作者は驚くほど公平で、特定の視点人物を道徳的に引き立たせることがないから、かえって誰を主人公として読んだらいいのか戸惑うほどだ。(もちろん、読者は自由に主人公を選んでよいのだが、群像劇でこの種の自由が与えられることは、意外に少ない。たいていは、作者がだれを主人公に擬しているかは分かってしまうものだ)
 ファンタジー文学を期待して読まれる方にとって、序盤は意外なほどファンタジーの要素が少ないかもしれないが、それでも本作品は、優れた群像劇として十分読ませるはずだ。
 やがて、いくつかの要因によって、このリアルな人間世界の常識的な秩序に亀裂が入り、魔法の影が差し始める。このあたりの描写も極めて鮮やかかつ見事だが、その異常さについて、登場人物達と不安や驚きを共有できるのも、序盤の人間描写があってこそだろう。
 これ以上述べるのは、これから読まれる方の興を削ぐのでやめておくが、最初の1,2巻だけでも手にとって、試してみて欲しい。これは、すごいことになるかもしれない。
3.0 中世大河ロマン
 中世風の異世界ものです。戦乱の予感の中、権謀術数が描かれます。膨大な登場人物。
 SFテイストはほとんどありません。また、ファンタジーでも、妖精や魔法や魔物はほとんどでてきません。舞台が剣と魔法ものかと勘違いすると、ちと辛いかもしれません。
 三国志とか十二国記などを好きな人にいいかもしれません。大河ロマンの序章です。

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