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ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)の商品レビュー 量子論と平行宇宙的自己の多重存在
現在も「観測論」として、量子論における自己認識性が議論されていると思います。しかし、イーガンも含めSFの道具として、量子論と平行宇宙とを絡めたストーリーがありますが、どうも違うんじゃないかと思います。「観測」に関わる波動関数の収縮による自己「認識」は、「同じ」時空の「場」によるものであって、「平行宇宙」的な異なる時空(量子論では同じ空間と時間で指定される時空で異なる2つの体系は考えられない。というよりも考えない)は扱えない。ですから、クァスプしか存在し得ないと思うんですが....この点が引っかかりますが、サイエンスの1つの箍をはずしてストーリを作るSFでは当然かな。全体として収録のなかでむらが見受けられると思いますが、「オラクル」「ひとりっ子(日本語タイトルも訳さずシングルトンの方がよかったと思っていますが)」は、圧巻です。 自我同一性の復権ね・・
数理的なモデルの話と,アイデンティティなんて古くさ 食わず嫌いにならないで
この短編集の中でも「オラクル」と「ひとりっ子」は数学者としてのイーガンのキャリアがにじみ出た作品です。数学好き、量子論の奇怪さにセンス・オブ・ワンダーを感じる方には非常に楽しめると思います。 量子論と自己同一性と愛の不可能性と、そして光
「唯一の世界の中の唯一の私」という認識がアイデンティティの本質であるなら、量子論を持ち出すことによってそれが揺らぐのは当然のことかもしれません。そんな「アイデンティティに関する不安」と、これに起因する「他者との関係性への渇望そして絶望」がメインテーマではないかと。でも、最後の二編で一筋の光明が見えてきます。 またしても期待はずれ。
SFの短篇は好きなので、発売と同時に購入して読んでみました。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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