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ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-5) (ハヤカワ文庫 SF ク 8-5)の商品レビュー 少年の揺れる心の葛藤と成長を描き切る娯楽SF冒険小説の傑作。
1992年に発表され、超能力SF分野に新たな収穫をもたらした著者の出世作で、2008年に映画公開された話題作です。本書の自分が認識して記憶している場所に瞬時に移動する能力(テレポーテーション=ジャンプ)という設定は、先達の巨匠ベスターの名作「虎よ、虎よ!」に影響されたと著者自身が述べています。何処にでもいる平凡な少年デイヴィッドがアル中の父親から虐待を受けた瞬間に、突然図書館へとジャンプして能力に目覚めます。最初は図書館だけだったのが次第に行動範囲を広げ、やがて家出を決意します。そして、NYの銀行で現金強奪、年上の恋人ミリーとの出会い、幼い頃に父の虐待が原因で家を出た母の捜索と続きます。母との感動の再会を果たした彼でしたが、ふとしたきっかけで警察に目をつけられ順調な生活に翳りが差し始めます。後半では、警察とテロリストを相手に縦横無尽に活躍を繰り広げ、ミリーとの関係の変化や父親との対決を通して人間的に成長して行きます。民族の大義の為に非道な殺人を平然と実行するテロリストに対して、怒りをぶつけるデイヴィッドですが、悩みながら非情になり切れず復讐の虚しさを悟る心の揺れが一番の読み所でしょう。痛快無比で面白く、よどみなく流れるプロットで最後まで一気に読ませる娯楽読み物ですが、唯一幾ら不幸だからとはいっても他人の金を盗んで贅沢三昧をする行為は相容れられません。完全に若気の至りではありますが、そこを忘却したままにせずに上手く解決して頂ければ尚良かったと思います。本書は映画化されたのですが、アクション中心で一部ストーリーも変更され原作の良さが消されているようで残念です。でも朗報として2004年に本書の続編に当る「Refrex」が発表されており大いに期待が持てそうですので、一日も早い紹介を待ちたいと思います。 ジュブナイル小説
中学生くらいで読むとハマるだろう。 ヤングアダルトに留まらず大人も楽しめる作品
父親の暴力から逃げたいという一心から、知らぬ間にテレポーテーション(この本ではジャンプ)をしてしまいます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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