|
商品の情報
あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)の商品レビュー ヒト、神、アンドロイド、そして、猫。
「言葉使い師」神林長平の、ため息のこぼれるような幻想的な物語です。 時間をさかのぼるように出版された三部作の一番未来の話
出版された順番は逆ですが、2004年に出版された「膚(はだえ)の下」の続編になります。間に「帝王の殻」がありますが、それは読まなくてもあまり問題ありません。 昔ながらのSF小説
悪くないと思います。ただ古い作品のため,現状のエンターテイメント性にあふれた作品に比べると,やや面白みには欠けるかもしれません。昔ながらの海外SFを読んでおられる方なら楽しめると思います。 よいです
いや作品自体は素晴らしいのだが、夢枕獏による解説が最悪。 機械とヒトと人間、の境界。新しいパラダイムとヒエラルキー。
本書は、神林長平の初長編であり、日本SF小説黎明期の代表作でもある。現在、この作者が「日本のディック」と称されるのは、この作品が与えたインパクトの大きさに他ならない。何故あえて黎明期なのか?。永きにわたり、日本から理数系のSF作家が輩出して来る事は無かった。○○化学、○○物理、或いは、生物学から天文学に至るまで、その筋を学んだ人間がこの分野の小説を語る事は無かった。海外では御覧の通りそれは当たり前の事であり、SFが「空想科学小説」にもかかわらずである。神林長平以前の日本SF作家を全否定する訳では無く、あえて危険を犯して云えば、それまでの国内SF作家と云えば「空想仮学小説」を読む事であり、その意味で、昭和61年当時、この作家の登場にはかなり衝撃を受けた。理数系の脳で描く日本発の『電気羊』は、デックの形而上学的で意図的に難解さを伴った西洋的思想のストーリーとは違い、日本庭園の様に指標となるオブジェが点在し、より明瞭な光景だが、同時に霞の中の墨絵を見ていると云った、相反するストーリーが展開する曼荼羅のモザイクの様な情景がある。ディックよりも、さらにメランコリーで、苦しみを伴った展開は、ディックの語る機械と人間の差異より1つ多いピースとして、機械とヒト(アンチ達)と人間のという、3境界を描く為に必要な語り口だと言えるし、ディックよりも書かれた年代が後の事もあるが、より深化してこの問題に取り組んでいる事は注目に値する。タイトル前に荘子の言葉を書き添えているが、この物語の総てを一言であらわしているとも云えるし、読書後に於いては絶妙な皮肉にも聞こえるあたり、この作家のSFセンスが一流である事を感じる。三ツ星なのは多くのSFで扱われてきたテーマだからだが、この作品が日本SF界の傑作と位置付けられる事に異存は無い。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||