息詰まるギャンブルシーン
ヒートアップは止まらないか、と思ったんだが簡単に止まってしまう。いい意味か悪い意味かは読者によって違うのだろうが一旦展開は変わる。元の展開であることには変わりないのだろうがそれを忘れてしまうので違うストーリーの中に入ったか?とも思うんだが。 ボイルドを振り払って我に返ったバロット。彼女自身が自分の能力に気付かないまま流されていたことに気付く。ウフコックが彼女から離れる。トゥイードルディという完全な個体に彼女は出会い、再び自分の意思を遂行するための戦いに。
なんだろうな、キャラクターは生きてこないとライトノベルじゃないんだろう。展開が変わらないから読みやすいと思ったしトゥイードルディはウフコックやドクターがいるから必要だろう。トゥイードルディと出会うことによりバロットはまた少しずつ変わる。元はと言えば、バロットの再生と復讐。ストーリーの一貫性というのは優れているんじゃないかな。
もう一つ言えば世界観が上手に絡んでくる。シェルやボイルドの存在も、汚く憎く醜く。だからこそバロットにも必要以上に感情移入が出来た。構造上、対立しているだけに。そして決して正義対悪というものではないだけに。多分それならば楽しめないだろうから。
Secondの後半はギャンブルシーン。ここはThirdまで続くことになり展開が楽しみだ。手に汗握る展開というよりもウフコックとのコンビネーションとバロットの性格が非常に楽しめた。ドクターがやや影の薄い存在になりそうなんだが、マルドゥック・スクランブル09を実行しただけでなくここでもやや響いてくるだけに。ドクターの性格上このようなキャラでいいのかな、とも思ったが。
もう一つはカジノにおいての人間関係か。藤原伊織の『ひまわりの祝祭』でもカジノシーンがあるが長さがこちらの方が圧倒的に多い。世界観と人間のマッチ、これも思ったんだが本当によく合ってる。全然違和感がない。15歳の少女が主人公だとしても変わらない。それも魅力。
過大評価はしていないが楽しめたSecond。Firstで面白いと思ったら残りの2冊は買っておいた方がいい。ミステリーではなくあくまでもSFだが。2004年版このミス16位はダテじゃない。
謎が徐々に明らかに!そして、最後の戦いに挑みます。
3巻シリーズの2巻目。2巻は、1巻とうってかわって、「静」になります。
ネズミ型ロボットと殺し屋の誕生の秘密、その因縁、などの謎が、徐々に明かされていきます。
少女とネズミ型ロボットの関係、少女の考え方の変化・・静の中でも、盛り上がって行きます。
そして、敵の本拠地の「カジノ」に乗り込み、いろいろなギャンブルで勝負。
少女とネズミ型ロボットの特殊能力の発揮、少女の新しい能力の覚醒か?次々現れる、凄腕ディーラー達との対決。
おー最後の決戦は、「ブラックジャックか!」という気になるシーンで終わります。
3巻も一緒に買っておいた方が、良いかと思います。