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プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

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プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)の商品レビュー

5.0 モルダーーーっ
暴走するナノマシンの群体が あたかも擬知性を持った肉食生物のように行動し始める これはマイクル・クライトンのXファイルですね 恐いですよぉっ 気色悪さも高得点です そのまんま映像として読めるのもクライトンならでは 当然続編は予定されていたはずで もっとずっと我々を楽しませてくれるのではなかったのですか クライトン逝く 合掌
4.0 この設定はどこかで読んだような

マイケル・クライトンがナノテクノロジーの産物の暴走を描いた作品ということでかなりの期待を持って読んだが、期待に違わぬ面白で一気に読みました。

内容はあるベンチャー企業がナノ・テクノロジーを利用して、人間の体内を自由に動き回る医療用の超小型カメラの製作に取り組む。そのカメラはわずかばかりの知性を有する超小型ロボットの集合体で、一つの個体では何もできないが、集合体になるとハチや蟻のように知性を発揮するという革新的な技術であるが、それが砂漠の中の実験所から外科医に漏れてしまい制御不能になったことに伴い、独自の進化を遂げて人間を襲うようになるという設定だ。

マイケル・クライトンの作品らしく展開はスピーディだし、暴走した超小型ロボットの集合体は怖いし、最後まで楽しむことができたが、気になった点もいくつかあった。

一つは、これを読んでいるとどうしてもジュラシック・パークを思い出してしまうが、ジュラシック・パークの恐竜の恐ろしさに比べると、どうもこちらの方が見劣りしてしまう点だ。これは超小型ロボットの進化のスピードが速すぎて最後の方は現実感が乏しくなるのが理由だと思う。いくら知性を有するとはいってもこれはないだろうというところまで行ってしまった感じがした。このあたりをもう少し抑え気味にした方がよりリアルであったのにと惜しい感じがした。また、最後の展開が途中で少し読めてしまった点も残念であった。
3.0 レムの砂漠の惑星の現代版
うっ。これを読んだとき、このネタはどっかで読んだことが....レムの砂漠の惑星の現代版、っていうことでしょうか。でも、間髪いれず話が展開していくクライトンの書き方に絆されて、一気読みできます。
4.0 続編がすぐに作れそうなストーリー展開
ジュラシックパークの作者の本ですから、かなり意外性があります。たとえば、分子レベルの微少なナノマシンを作り、これらを独自の意思で集まらせ(swarm)、カメラを形成し敵地を空から撮影する、というアイデアが出てきます。このナノマシンは地上から砲撃されても分子レベルに自らを分解できるため、絶対に打ち落とすことはできないという究極のマシンなのですが、軽いため、風で吹き飛んでしまうという欠点を克服できず、ついにスポンサーから研究資金を打ち切られるという現実的な話が意外な展開を見せます。

誤って研究所から外界に出てしまい、独自の意思を持って砂漠で生き延び続けているナノマシンの swarm が 動物や人間を襲い始めるにつれて、パニックとなってくという、この話のスタイルはJurassic Parkと同じです。最後には危険は去るのですが、完全に根絶やしにできていない、という事を予感させるものがあります。

Michael Crichton がその気になれば、この本の続編は簡単に作れそうです。この話も映画化されると話題を呼ぶと思います。
4.0 難しい最先端科学テーマをさらりと仕上げてます
マイクル・クライトンは近年、科学を思いのままにコントロールできると過信する人間の傲慢に警鐘をならす作品を多く発表してきました。『プレイ−獲物』の舞台はバイオナノテクノロジーとコンピュータ・テクノロジーです。

『プレイ−獲物』はクライトン作品のなかではめずらしく、主人公のジャック(ぼく)に語らせています。ジャックは失業中で、妻がバリバリ仕事をこなしキャリアを積んでいく傍らで、半年間主夫として3人の子育てに悪戦苦闘しています。妻に捨てられるのではないか、自分はもう仕事に復帰できないのではないか、そんな焦りと現状を打破できない鬱屈した心情を巧みに描いています。

ともすれば荒唐無稽になってしまいそうな話を、最先端科学を下地にすることできちんと物語としてまとめあげる構成力はさすがです。

最新科学の問題点をきちんと捉えずに利用することばかり考えた結果、制御不能になって破綻するというプロットです。

これまでのクライトン作品が好きな人はもちろん、こういった科学パニックが好きな人にオススメできる作品です。

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