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ナノマシンをテーマにした恐怖小説です。 最終的には、ナノマシンに襲われるのですが、それが往年の東宝映画のようです。あんまりかしこそうな所がありません。なんか、ほのぼのした攻撃なのです。 東宝映画に出てくる宇宙人のように、はるか彼方から宇宙船でやってきたわりには、あっさりやられる感じに似ています。 途中からは、ナノマシンなのこれ?って気になります。 マイクル・クライトンは、ハイテクノロジーを扱うことが多いのですが、あまりそのテクノロジーが生かされる世界を描いたことがないと思います。 それが、彼がSF作家ではない所以でしょう。 でも、随所にちりばめられるウンチクの披露の仕方は、さすがです。 なんか、知識とストーリー展開のバランスがうまいのです。 読み終わった後に、ちょっと利口になった気がします。 ただし、許せない点がひとつ。あの奥さんを放り出して逃げるところは、納得いけないですね。すぐ、ガールフレンドが出来てるし。 彼は、もう少し努力すべきだと思う。 襲われる感じにどきどきしたい方は、是非。
クライトンといえば、科学知識を小説に応用する作家として押しも押されぬ第一人者である。 一方で氏の作品は「人」が書き込まれていないとの批評も多く有ったようだ。 無論、そんなものを必要としない程クライトンの作品はどれも面白い。 しかし今回、人間を書くという部分で一つ成長したと感じさせる。 主人公の妻に対する疑心暗鬼はなかなか痛々しい・・・・。 今回の敵であるナノマシンは成長する。成長するとはなんなのか、それに対する クライトンの理解の深さが現れている。やっぱり天才!面白い知的小説に仕上がってます。
約3年前に日本で出版された単行本の文庫化。結構長いが、一気に読ませる。 「学習能力のあるナノ・マシンが自然界に放たれたら」というテーマで、かなり怖い。目に見えないほど小さいものがこれほど怖いとは!マイクル・クライトンのフアンはもちろん、そうでない人もそれなりに楽しめるはずです。ただ、細かい科学的裏づけといったものを求める人はあまり読まない方が良いようです。