商品の情報
火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)

火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-1)の商品レビュー

5.0 ミステリの最高傑作の一つ
…だと思うんですが,一般的知名度は皆無の作品。その一方で,作者のライバルたるクリスティーの代表作「そして誰もいなくなった」は、巷間比類無きミステリの最高傑作として祭りあげられています。
…カーキチでアンチクリスティーの自分には、非常に腹に据えかねる事実です。
作家を並べてみるに、ストーリーテリング・キャラクターの造形・サービス精神・ユーモアセンス等々どれをとっても彼女とカーでは比較にならないでしょうに。
有名無名問わずカー作品の多くが,馬鹿馬鹿しいと不等な評価を受ける理由の一つに,翻訳の下手くそさ、が考えられます。
もう一つは,マニアックなカーキチ達が密室に拘るあまり,カーのその他の魅力を一切流布しようとしない,その偏執狂ぶりに起因するのではないか(それは早川を筆頭に出版社自身も叩かれて然るべきだが)。

しかしこの「火刑法廷」…上記のマイナスポイントを差し引いても、とにかく素晴らしいです!カー以外の他の誰にもこんなミステリは絶対に書けません。古典なぞと言う言葉ではひとからげに出来ないカーの代表作にして唯一無比の傑作…
未読の方は是非ともこの作品で、稀代のエンターテイナーにしてイリュージョニスト、ジョン・ディクスン・カーを堪能してみて下さいね。
4.0 怪奇趣味と不可能トリックの融合の極致。
本書は、カーの特長である怪奇趣味と不可能トリックの融合が存分に楽しめる作品で、個人的には「★5つ」としたいところである。
冒頭はやたら説明調の文章が続きわずらわしさを感じるが、地下の納骨所を掘り返してみると、マイルズ老人の棺の中が空だったというあたりから俄然面白くなり、そこから先はもう途中でやめられなくなる徹夜本である。

ではなぜ「★5つ」でないかというと、推理作品としてみた本書のメインは、密室状況の納骨所から消えた死体の謎と、ヘンダーソン夫人が見た、開くはずのないドアに消えた「ブランヴィリエ侯爵夫人」の衣裳を着た女の謎にあるが、それらの解決がしっくりこないからである。

まず、地下納骨所を掘り返して、棺の中が空だったというところまでの退屈な作業については詳細に記しているのに、肝心の他の棺を片っ端から調べる作業についてはかなり端折られているため、そこに記されていることはまったく印象に残らない。
そのため後から説明を受けても「そうだったかな?」という感じで、トリックそのものは秀逸であるのに、残念ながら「ああ、成程」と感銘を受けるには至らない。

次に、開くはずのないドアの謎について、その「偶発的な」トリックを支える小道具である、書きもの机の上の「あるもの」については、それまでそういうものが部屋の中にあるということがどこにも記されていないため、「ああ、成程」と感銘を受けるには至らず、むしろフェアさに欠けるようにすら感じる。
それに、ヘンダーソン夫人が「女の首はぴったり体にくっついていなかった」と言っていたことについては未解決のままである。

以上、怪奇サスペンスとしては非常に面白い本書だが、推理作品としては画竜点睛を欠いており、「★5つ」までは進呈できない。
私のストライクゾーンど真ん中の作品なだけに実に残念である。
5.0 余韻が後を引くラストの反転の妙。魅了されました
 「妻は、17世紀の毒殺魔ブランヴィリエ侯爵夫人の生まれ変わりではないか」という主人公の疑惑が全編を覆う、怪奇色の濃いサスペンス・ロマンの名品。現在の景色に、次第に過去の光景が二重写しのように重なっていく、そうした怪しい雰囲気の醸成に独特の旨味がありますね。
 そして、何と言っても忘れがたいのが、ラストの後を引く余韻。絵柄がくるりとひっくり返るような反転の妙。ここは魅了されましたねぇ。素晴らしい味わいがあります。
 余談ですが、カーのミステリには面白い作品がまだまだあります。本書で終わりにしてしまうのは、あまりにももったいない。『白い僧院の殺人』『緑のカプセルの謎』『曲った蝶番』、それに中篇「妖魔の森の家」などは面白いですよ。こちらもぜひ、読んでみてください。読者をびっくり仰天させたい、そんな作者のショーマンシップ精神に触れて、わくわく、楽しんでみてください。
5.0 2つの楽しめ方
この小説は 推理小説としてのオチ?も理論立てしてあるし、違う もう一つの終わり方にしても納得がいける。

一冊で2通り楽しめるお得な小説です。

5.0 カー+E.クィーン+H.マクロイ=火刑法廷 ?
カーの不可能味とオカルティズムが融合した奇跡的傑作。

主人公が通勤電車の中で見た数百年前の女性毒殺魔の写真の顔が、妻にソックリな点に興味を覚えた時点から物語は始まる。この後、主人公の周りでは不可思議な事件が続くのだが...。

カーの多くの作品に見られる竜頭蛇尾の感じは全くない。その逆で、計算し尽くされた精緻な構成・人物配置・伏線の張り方は驚嘆の的。カーとしては分量は少ない方だが、その中に自身の作風に加え、E.クィーンの論理性とH.マクロイの味をプラスしている想像を絶する出来栄え。再読すると、初読の際に気付かなかった細部の技巧に気付き、驚きは増すだろう。

カー・マニアは勿論、一般のミステリ・ファンにも絶対お勧めの一作。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 彩雲国物語  黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
おすすめ度: 価格: ¥ 540  通常24時間以内に発送
2位 生声CD付き [対訳] オバマ演説集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  通常24時間以内に発送
3位 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
4位 26年でダメになる家に35年ローンを組むのはやめなさい。―間違いだらけの日本型家づくり
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常3~4日以内に発送
5位 「儲かる!会社」に一瞬で変わる 1日10分、年収3倍 見田村流超マーケティング
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
6位 スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  近日発売 予約可
7位 MUTUALITY:CLAMP works in CODE GEASS
おすすめ度: 価格: ¥ 1,995  通常3~5週間以内に発送
8位 pivixで学ぶイラストテクニック集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,800  近日発売 予約可
9位 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常24時間以内に発送
10位 30歳の保健体育
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  通常3~5週間以内に発送
こちらもおすすめです
皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 630
通常24時間以内に発送
妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 735
通常24時間以内に発送
三つの棺 (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-3)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 714
通常24時間以内に発送
グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 714
通常24時間以内に発送
僧正殺人事件 (創元推理文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 693
通常24時間以内に発送