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アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

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アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)の商品レビュー

5.0 自分が唯一二回読んだ本です。
主人公のチャーリーとねずみのアルジャーノン。
二人は脳の手術でIQが異常に高くなりますが‥

脳の手術をしてくれた先生への経過報告という名の
チャーリーの日記を読んでいくわけですが、
はじめの方は知的障害者なのでひらがなだらけで
幼稚園の子が書いたような文章。

でも、知能が上がり始めるとどんどん漢字が増え
文章力も上がっていって、
常人のIQを越える頃には
知らない専門用語が並ぶ日記が増えます。

そして、また知能が下がり始めてしまうわけですが
またどんどんひらがなが増え文章がつたなくなってくると
なんだか切なくなります。
「アルジャーノンに花束を」の題名の意味も最後の
チャーリーの日記で分かります。
一読をオススメします。





1.0 感動作ならぬ差別小説
 ダニエル・キイスの最高傑作として名高く、ハヤカワSF文庫のオールタイムベストにもランクインし、映画化もされ、「感動の名作」などというコピーが必ずついてまわるこの作品は、根本的に誤解されていると思う。
 一言で言えば、この作品は完璧な差別小説である。
 その差別があまりにも完璧なので、読者のみならずおそらくは作者もそのことに気づいていない。この作品に涙する読者は、自分が属している差別空間に疑問すら抱いていない。
 差別というのはむろん精神薄弱者に対する差別である。
 キイスはこう言いたいのだろう。人間の幸不幸は頭のよしあしで決まるものではないのだと。読者も「そうだそうだ」とうなずいて涙しているのだろう。しかし「そうだそうだ」とうなずいているのは、うなずくことができるのは、少なくともこの作品を読める程度の知能指数を持っている読者だけである。主役である精神薄弱者たちははじめから客席からは排除されている。
 主人公チャーリィ・ゴードンの手記という形式で進行する本書のクライマックスは、チャーリィの頭脳が再び崩壊し支離滅裂な文章を書き始めるそのエンディングにあるだろう。読者はそれを読んで涙する。おそらくは哀れんで。どうしてそれが差別ではないのか。読者も著者も知性の高みから精神薄弱者の哀れを見下ろし、涙している自分に満足して彼らに背を向ける。それは背筋が冷たくなるほど残酷な光景だが、上にいる者はそのことに気づかず、下にいる者にはその光景が見えない。
 この作品の持つ禍々しさにだれも気づいていないという事実がいちばん禍々しい。被差別者を排除しつつ感動の名作として絶賛され続けている不思議な(そして不気味な)作品である。
4.0 人生のターニングポイントになった作品
20歳の頃に読んで衝撃を受けた作品。
いろんな意味でその後の人生観に影響を受けたと思う。
人の幸せとは?真のやさしさとは?善と悪とは?
だれもがつきあたる人生の難問にさらに一石投じる作品と思う。
誰もがみとめる良書なのに、★4つなのは、読んだ後のハッピーが少ないから。
悪く言うと救いがない。
わたしの中では、彼と家族との再生が延長線上にあり、最後の白いページにその世界が広がっていると想像し、折り合いをつけている。
5.0 脳科学の未来を考える。
天才に憧れ、天才を夢みる人、頭が良くなりたいとの思いが強い人には、一読の価値があります。
知的障害者だった主人公チャーリイが、科学の最先端の手術によって、急激に能力が向上する魔法のような物語です。

そこには、知識の吸収力、情緒の発達、対人関係の悩みについて、人が成長すると観えてくる問題を、この小説を楽しむ以上に学ぶことができます。

25年ほど前、宮崎駅前のビジネスホテルの一室で観た映画「まごころを君に」(アメリカ1968年)の原作が、『アルジャーノンに花束を』であることを知ったのは、数年後のことでした。

チャーリイの幼稚な文章の日記から、一気に、高等数学が理解できるような日記まで成長する姿に、胸をわくわくしながら読みました。

「人為的に誘発された知能は、その増大量に比例する速度で低下する。」

この文章を読んだ時、作者ダニエル・キイスの「脳科学の未来への警鐘」のようにも思えます。

脳の可能性を追求する現代科学と、「自分とは何か」を探る貴重な1冊です。
5.0 「人間らしさ」の一つの答え
ただ聞いたことがあるなぁ〜という理由でこの本を買って読みましたが……
自分の考え方を変えるような、衝撃的な感動を受けました。
たった8ヶ月で「精神遅滞者」から「天才」まで登り詰め、儚くももとに戻ってしまう。その中にある心の情景は考えさせられるものばかりでした。

さて、文章についてですが、最初から最後まで主人公の状態、発達が目に見えて分かるようになっています。誤字脱字が目立っている時期、哲学や精神論を語る時期、退行が始まる時期が、読めばすぐに分かります。そして、最後の2行は、読み手に大きな感動を与えるでしょう。
つたない文章でしたが、読む価値ありです。暇があればぜひどうぞ!

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