生きる、ということは。
この著者であるトリイ・ヘイデンの本を読むのはこれが初めてでした。
本屋で平積みにされていたこの作品の帯のうたい文句に魅かれたのです。
「世の中には役に立たない人間なんて一人もいないんだって思った。」
「ロリのように字が読めなくても、それが人間の価値を決めるのではないと勇気が出ました。」これは著者であるトリイ・ヘイデンが実際に体験したノンフィクションであるようです。
トリイは学校の補習教室担当の先生で、そのクラスには少し勉強が遅れてる子等の他、目には見えない障害を持った子達が集まります。この話は、この目には見えない障害を持った子達とトリイ、そして彼女達を取り巻く環境の話です。
自閉症のブー、識字障害のロリ、粗暴なトマソ、うつ状態のクローディア。
初めから子供達がトリイに対して心を開いてくれるわけではありませんでした。色々な出来事を重ね、共に泣き、共に笑う内に、子供達の心が見え隠れしていきます。小さな子供がこんなことを思っていたのか、と驚くようなことも考えています。
欠点、と呼ばれるものは1つや2つではないかもしれないけれど、大事なのは出来ないことがあることではなくて、何か出来ることがあることなんだ、という気がしました。