私のベスト1
この短編集で、ミス・マープルの真髄を味わってください。贅沢な13篇です。買って損はありません。私は旧文庫版で3回読み返し、娘に児童版を推薦し、今回このクリスティ文庫を購入しました。
みんなから始めは数のうちにも入れられていない老婦人が、実は抜群の洞察力と推理で謎を解く。これがたまらなくうれしいのです。ひとつひとつのお話も、その語り手の個性とあいまって全てパターンが違っており新鮮です。
かぼそい古風な老婦人の推理力
小説家、女流画家、元警視総監、老牧師、弁護士
そして、小説家の伯母老嬢マープルの6人が、
毎週火曜日に集まって、迷宮入り事件を各人が披露し、
「どういう種類の頭脳が事件を一番うまく解決できるか」
競おうと「火曜クラブ」をつくります。
みなの予想に反して、
安楽椅子に腰掛けて、編物をしながら話を聞いていたミス・マープルが事件の真相を当てていきます。
「セント・メアリ・ミードのような村に長年暮らしてまいりますと、
人間というものが少しは見えてきましてねえ」と語りながら。
可愛いおばあさんミス・マープルの13の短編で作られた
「火曜クラブ」は、
小学3年生の時に児童書で読んで以来
私の大好きな推理小説です。
部屋に座って安楽椅子に座ったまま、話だけで犯人を当て、
しかも、古風で、愛嬌のある風貌の老婦人。
「わたしがあなたなら、やりませんね」と
必要ならば的確なアドバイスもしてくれる魅力的な
おばあちゃんが探偵役。
私の1番好きなお話は「舗道の血痕」
女流画家の
「舗道のうえ血がしたたっていたのに、消えてしまった」
怪談のような話を合理的に解決してしまう様は
さすがです。
今回クリスティー文庫として、訳文も新しくなったと知り
買い求め改めて、楽しませてもらいました。
何回読んでも面白い短編集です。