パーカー・パイン登場
クリスティの短編の中では、「リスタデ-ル卿~」とともにお薦めの作品です。
クリスティの描く人物は、型にはまっていると言われますが、この作品はその「型」を上手く利用していると思います。長く役所に勤めた経験から、人間の型を「統計的に」まとめて、人の不幸を取り除く(この形の推理法を高めたのが、ミス・マープルですよね)。多少、単純かもしれませんが、最近の心理学だって同じですよね?心理学も統計学ですし、「こういう状態にいる人にこういう刺激を与えると、こういう行動に出る」という考え方ですから(単純すぎ?)
残念なことにパイン氏の活躍はわずかです。ポアロやミス・マープルのように殺人事件を解決するのもいいですが、どこにでもいる普通の人に幸福を与えようとする(でも、そんなに親切な人ではないかも)、そんな彼の活躍をもっと見たかったと思うのは、私だけでしょうか。
よろず幸せカウンセラー所長? パーカー・パインの活躍が楽しめます
依頼人が抱えている悩み事を、機転と心理洞察で解決するパーカー・パイン。
本書には全部で12の短編が収められています。前半6つの話が、事務所にやって来た依頼人の相談をパーカー・パインが解決するというもの。それが後半6つの短編では、中東旅行をしているパイン氏が事件を解決するという筋立てになっています。読んでいて面白かったのは、「中年夫人の事件」から「大金持ちの婦人の事件」までの、前半の作品でした。とりわけ、「大金持ちの婦人の事件」が印象に残る話でした。
富豪の婦人がオフィスにやって来て、「お金を使って幸せになりたいんだけど、どうしたらいいか分からない。いい考えがあったら、謝礼ははずむわよ」と、パイン氏に相談するところから話が始まります。(なかなか難しいケースだな)と内心思ったパイン氏でしたが、それはおくびにも出さず、「必ず、お望みをかなえて差しあげます」と言って、依頼を引き受けます。さて、パイン氏がしたことは……。
人生の機微を感じる味わい深い話で、最後のほうでは、ほろりとさせられました。クリスティーの短編のなかでも、トップクラスに推したい一編。久しぶりに再読したのですが、これはやはりいい話だなあと、胸にこう、ぐっとくるものがありました。
「大金持ちの婦人の事件」に、じんとさせられました
依頼人が抱えている悩み事を、機転と心理洞察で解決するパーカー・パイン。
本書には全部で12の短編が収められています。前半6つの話が、事務所にやって来た依頼人の相談をパーカー・パインが解決するというもの。それが後半6つの短編では、中東旅行をしているパイン氏が事件を解決するという筋立てになっています。読んでいて面白かったのは、「中年夫人の事件」から「大金持ちの婦人の事件」までの、前半の作品でした。とりわけ、「大金持ちの婦人の事件」が印象に残る話でした。
富豪の婦人がオフィスにやって来て、「お金を使って幸せになりたいんだけど、どうしたらいいか分からない。いい考えがあったら、謝礼ははずむわよ」と、パイン氏に相談するところから話が始まります。(なかなか難しいケースだな)と内心思ったパイン氏でしたが、それはおくびにも出さず、「必ず、お望みをかなえて差しあげます」と言って、依頼を引き受けます。さて、パイン氏がしたことは……。
人生の機微を感じる味わい深い話で、最後のほうでは、ほろりとさせられました。クリスティーの短編のなかでも、トップクラスに推したい一編。久しぶりに再読したのですが、これはやはりいい話だなあと、胸にこう、ぐっとくるものがありました。
1934年発表の短編集。同じ年に発表された短編集『リスタデール卿の謎』も、おすすめです。
忙しい合間に読めます
個人的に、このパーカー・パインは大好きです。というのも、比較的殺人などに関係しないストーリーがほとんどで、読み終わったあとには爽快感が残る感じがします。また、人間の本質的な部分が描かれているので、共感する部分も多々あります。
ストーリーは、悩める相談者がパイン氏に相談し、意外な方法で問題を解決していきます。この本は、忙しい方や、読書の苦手な方にもオススメです。と、いうのも、短編集なので飽きる前に一話が解決します。