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市民ヴィンス (ハヤカワ・ミステリ文庫)の商品レビュー 小悪党の再生
証人保護プログラムで過去も名前も消し別人として過ごしている小悪党が、結局は同じようなカード偽造などの罪を犯しながら暮らしている。 アメリカ人の良心の物語
別の方が指摘されているとおりクライムノベルとして読み進めましたが、 ある犯罪者のおとしまえのつけ方
犯罪者としての過去を「証人保護プログラム」というシステムで清算しながら、スポーケンという街でまたしても犯罪者として生きているヴィンスは、過去からの追跡の影に怯えながら少しずつ気持ちを立て直します。殺し屋レイの登場で脅威が明確になると「おとしまえ」をつけるために過去の街ニューヨークを訪ねます。彼を追うもう一方の追っ手であるデュプリー刑事と彼に絡みつく悪徳警官、ヴィンスの過去の中核を握るマフィアのボス、ヴィンスのかつての恋人など複層的に構成されていますが、ヴィンスが本当に求めるものが後半徐々に分かってくる中で、象徴的なのがアメリカ大統領選挙です。終盤のレイとヴィンスの会話、マフィアの構成員とヴィンスの別れのシーン、そして最後にヴィンスが訪れる場所。 これは、ハードボイルドやクライムノヴェルではなく、ヴィンスという男の過去との決着のつけ方と探していたものを掴もうとする姿の物語です。ですからミステリーとしてのカタルシスを求めると肩透かしを食います。 「証人保護プログラム」で生まれ変わった男の、アイデンティティー探し
本書は、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」・通称エドガー賞の’06年度最優秀長編賞受賞作である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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