アメリカのエリートは自らを創る
よく言われる事ですが、どうして外国人(日本人以外)の自叙伝はこんなにも面白いのでしょう?
日本の学校における作文教育とは、事実のみを詳細に書く事を好しとするのに対し、
日本以外の国(?)では、創造力を駆使して魅力ある文章を書くことを好しとするとか、、、、。また、どうして日本にはこのような魅力的な政治家が生まれないのでしょう。
この本を読むと、アメリカの真のエリートは使命感をもって自らをエリートたらしめる、ということがよくわかります。
そのせいか、アメリカでは、「大統領選挙のための宣伝本」と言った批判もあったようですが(読み終わったのは約1年前)、
仮にそうだとしても充分読むに値する本です。
あくまで翻訳本を読んだだけですので、オリジナルの文章が優れているのか日本語の翻訳が優れているのか判断できませんが、
文章が非常にこなれており、決して少なくない分量にも関わらず苦労せずに読めてしまいます。
かつ、政策論争等の硬派な内容であっても、所々にユーモアを忘れないところなどは上質のスピーチを思わせ、
その読み手を飽きさせない文章力は尋常ではないと思います。
例えると、インタビューアーである自分が本人を目の前にして直接話を聞いている、といった感じです。
装丁も必要最小限の範囲で、といって安っぽくもならず、非常に良心的です。
とにかく良質な内容の本を極力安価に仕上げることでできるだけ多くの読者に読んで貰いたい、
といった作り手の心意気のようなものを感じました。
間違いなくお買い得と思います。