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幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学

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幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学の商品レビュー

2.0 夢を持って生きたいな!
 本書で一番感じたことは、やはり訳本だということです。言いたいことは何とかわかるのですが、外人特有の表現が多くて読みにくいと感じました。

 人は自分の未来を実際以上に夢見て、その夢が現実化するとそこには以前に見た夢よりさらに大きな夢があるため、不満足感が出たり予測が外れたりと言った感じになる。文章で書くと難解でも誰でも何時でも感じている人の感情を心理学・医学等の知見を利用し深く説明されていました。あまり深すぎて理解不能となる部分も多かったのですが、納得とうなずける部分も多々あり参考になるのではないでしょうか?
 現実と未来の違いを詳しく説明を受けていると、やはり夢を見ることが何だかむなしく感じてきました。確かにと納得できても、やはり人生生きていくには夢を見たいですね!錯覚でもいいので、いろいろと楽しみたいですね!  夢が大事な私には苦手な内容のため、今回星2つにしてみました。

 訳がもう少しこなれていたら…と思うこともあり、今度は原書で味わってみたいです(絶対無理だけど…)。
3.0 我々が未来の幸せを予測するのが下手な理由
未来の幸せを予測して、そのために現在最善を尽くしているつもりが、そのときがやってくると期待していたような幸福を得られないことは多々ある。筆者はその理由を、感覚のトリック、時間のトリック、意味のトリックという3つの人間の心理学的特徴から多くの実験結果を交えて科学的に説明している。

自分が知らず知らずのうちに情報の穴埋めをしたり、事実を無視したりしていることに気づかされた。また、心理学的免疫システムという考え方を知ることができたのもよかった。特に私にとっては、自由度を増すことで幸せが減少することがあるという話が印象的だった。

ただし、ここでいう「幸せ」とは第二部で説明されているように、多数の人が幸せと感じることと定義されている。心理学が科学である以上、このような定義や統計学的手法は不可欠である。

しかし、多数のサンプルを集めるのは、個々の個性を取り去って集合が共通して持っている性質を見出すことに他ならない。人間にとって本当の幸せとは、社会集団の中で独自の個性を生かした自分に合ったことを見つけて目標を立て、それに向かって努力しているような時に得られるものだと私は思う。万人に共通するような幸せは、この本の実験の例であげられているような、ある刺激に対する反応といった些細で表面的な幸せになってしまう。

そういう意味では、本当に知りたかった人生で「幸せ」をつかむヒントは得られなかった。

また、終始連発する冗談の嵐にはかなりうんざりした。
4.0 子どもを持つことを、考えさせられた。
前半はさほどでもないが、後半の2章に、なかなか鋭い指摘が多かった。

特に二つ。まず、人間の経済活動・お金儲けは、必ずしも個人の幸せには直結しない。
でも、幸福につながるかのような幻想を我々は抱かされているという点。
誰もがうすうす感じていることを、アダム・スミスの引用や心理実験の成果をもとに語っており、
説得力があった。

次に、子どもを産み育てることも、そんなに大きな幸福ではないという点。
どの人間の文化にも、子育ては楽しいとの情報が埋め込まれている。
なぜなら、子育て=幸福という図式がないと、やがて子孫が絶え、
それぞれの共同体は崩壊してしまうからだそうだ。
伝言ゲームを使った実験や、結婚後の夫婦の満足度グラフ、
実際に終焉を迎えたアメリカの宗教共同体の例が載っており、
ついじっくり読んでしまった。

これを読むと、子を持つのが本当にいいことかどうか、ちょっと考えてしまう。
5.0 おもしろい。
ハーバード大心理学部の名物教授が書いた本で、この頃流行っている行動経済学がだいたいのテーマ。人間がいかに思い込みや先入観にとらわれやすいか、合理的・論理的でないか、ということを指摘したものだ。
しょっぱなからジョーク満載で、ちょっと鼻につくが慣れれば楽しい。

こういう研究は最近経済界でも注目されており、投資の動きを読んだりするのに活用されている。そのせいか、このダニエル・ギルバート先生は大和證券のCMにも出ている。
なかなかの好演。
5.0 深層心理に訴える
タイトルに騙されてはいけない。「はじめに」にもあるように本書のテーマは人間の脳の「先見の力と限界」だ。脳が未来を予想するとき、いかに一面しか見ていないか気づかされる。我々の幸せ度もそれに左右されてしまうのだ。また、本書には心理学の色々な実験成果が挙げられていて、そちらに関心のある人にも絶対お奨め。第6部にくると、そうそうと頷きながら読み進めること間違いなし。著者の推奨する「代理体験」は、就職活動におけるOB・OG訪問みたいなものなのかな。

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