商品の情報
ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

ロング・グッドバイの商品レビュー

4.0 読んでいるとムラカミさんオリジナルの文章みたいな気が
読んでいるとなんかこう、ムラカミさんオリジナルの文章みたいな気がしてくる。とくに持って回ったような比喩なんかは・・・。
ムラカミさん自身も書いてるけど、彼の文章はチャンドラーの文体の影響を受けているワケで、そのチャンドラーをムラカミさんが訳すんだから、そりゃムラカミさんの文章っぽくなるわな。

また、「グレート・ギャツビー」みたいな雰囲気も感じるんだよね。
で、「あとがき」には、「『ロング・グッドバイ』という作品は、ひょっとしてスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を下敷きにしているのではあるまいか」という説が披露されている。
ナルホドそれじゃ、雰囲気が重なるはずだ。ムラカミの文章なのか、フィッツジェラルドを翻訳した文章なのか、チャンドラーのそれなのか?エライ重層的ですな。

元祖「長いお別れ」が同じ早川書房(ハヤカワ文庫)から1976年に清水俊二訳で出ているが、こちらの方は、ムラカミ「あとがき」によると「細部を端折って」訳されている由。
僕は10年ほど前に読んでいるのだが、中身については忘れてしまっている。改めて本書と読み比べてみようと思っている。

ハードボイルドの「古典」。ヘミングウェイやムラカミの文体(似てるかな?)が好きな人にはオススメして良い1冊。
5.0 村上春樹の文才を認める。
村上作品は3冊ほど完読し自分の性に合わない事が分かっているから、たとえ女性ファンが多く何かにつけアドバンテージを得ると知りつつも無視を続けてきた。私はミステリファンではなく、ハードボイルドの支持者である。ハードボイルドとは自己規範を貫徹することの美学を描いた作品のこと。簡単に言って西洋人であれ日本人であれ、武士道に則っているかどうかが、ハードボイルド作品であるかどうかの私の基準である。
村上氏は相対主義的価値観を超えていない思想にある。その思想はモダニズムと言っても良い。ゆえに超現実的描写を良しとする。三島由紀夫がモダニズムを仏教的相対主義にアレンジして作品にした手法と同じである。
しかしながら、ハードボイルドの世界にはシュールな世界は存在しない。なぜなら、自己規範を貫くという事は、絶対性を表現することだからである。このことを村上氏はどうお考えなのか。絶対性に憧憬、あるいは希求、飢餓感でも持ちながらオリジナル作品において絶対性を表現せず、あるいは出来ずと言うのは。
旧訳の「ぼく」を「私」に変えるだけでもずいぶんとマーロウらしくなる。翻訳の仕事はお見事でした、村上さん。

余談ですが、チャンドラーもパーカーも武士道を知っているはず。民族文化に関係なくハードボイルドとは武士道哲学で極められた事は、論理的な帰結として証明できる。西洋の作家は武士道に勇気を得てハードボイルド作品を創作したに違いない(笑)。
4.0 村上春樹の小説の「タフさ」と「寂しさ」、ライフスタイルの源泉
 村上春樹の小説やライフスタイルが好きで、愛読しております。今回、レイモンド
チャンドラーの作品を翻訳したと知って、早速購入しました。途中から、「これは村
上春樹の小説では?」と思ったほど、村上氏が影響を受けた本だと感じました。

 村上小説に出てくる「僕」のタフな発言やコーヒーやカクテルのこだわりなどのラ
イフスタイルも、チャンドラーから受け継いだような気がしました。また、村上小説
の「鼠」のような影と寂しさを持ったキャラクターは、ロンググッドバイのテリー・
レノックスを思い出されます。

 訳者あとがきが最後についています。
一部、引用します。

チャンドラーは、
「作家を職業とするものにとって重要なのは、少なくとも一日四時間くらいは、書く
ことのほかには何もしないという時間を設定することです。別に書かなくてもいいの
です。もし書く気が起きなかったら、むりに書こうとする必要はありません。ただ何
かを読むとか、手紙を書くとか、雑誌を開くとか、小切手にサインするといたような
意図的なことをしてはなりません。(中略)ルールはふたつだけ、とても単純です。

(a)むりに書く必要はない。
(b)ほかのことをしてはいけない。」

 上記のチャンドラーの言葉に対して、村上氏も「彼のいわんとすることは僕にもよ
く理解できる。(中略)たとえ実際には一字も書かなかったとしても、書くという行
為にしっかりとみぞおちで結びついている必要があるのだ。それは職業人としての徳
義に深くかかわる問題なのだ。おそらく。」と答えています。

 確か村上氏の他の著作でも同じようなことが書かれていました。それは、作家とい
う職業に対する心構えのようなものであり、仕事の根幹、好きを仕事にする代償のよ
うな気がしました。

 私も自分の進む道がこれだと決めたのであれば、とりあえずその道を極めるための
「時間」を確保して、それに集中する努力を「継続」することが大切だと感じました。
5.0 読み始めたらやめられません。
村上氏はチケットぴあにエッセイを書いていたころから、チャンドラー氏の文体についてしばしばそのすばらしさを言及していましたね。私は英語が読めないので、原文のすばらしさを理解することはできませんが、とにかく、この本はとてもとてもおもしろいです。本をたくさん読み、文章を掘り下げて理解できる方も、娯楽に徹する姿勢で本を読む方も、ページを繰るのがもどかしいくらいに夢中になると思います。村上氏があとがきに書いたように、すべての文章が「きわめて正確に切り取られた光景であり、綿密に雄弁に語られてはいるものの、ほとんどプロセスを受けていない光景である」・・・私は、今日の昼から読み始めて、半分まで読みましたが、この小説の場面場面が実に鮮明に頭に浮かんできて、陳腐な言い方ですが、まるで映像を見ているようです。そしてストーリーもさることながら、なんと言うか、文章を読んでいるのが楽しいのです。こんなやめられない小説は久しぶり(多読派ではないもので・・・)です。村上氏の訳も大いに一役買っているのでしょう。しかし、主人公、村上氏の小説の登場人物に似ています。個人的感想ですけれど。
4.0 村上春樹の翻訳は良い
村上春樹が愛して丁寧に翻訳したことがよくわかる本。視点の細部の比喩表現や風景・食べ物の描写などは、村上作品自体を読んでいる様な錯覚をするくらい。大切な友人にまつわる様々な疑惑と周囲の欲と思惑に翻弄されつつも淡々と、時に強引に進む主人公の探偵。読み応えがある。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)
おすすめ度: 価格: ¥ 880  通常24時間以内に発送
2位 自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常3~5週間以内に発送
3位 人気キャバクラ・チェーンの美人社長が教える女心のつかみ方・引き寄せ方
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  通常24時間以内に発送
4位 夢をかなえるゾウ
おすすめ度: 価格: ¥ 1,680  通常24時間以内に発送
5位 とらドラ 9 (9) (電撃文庫 た 20-12)
おすすめ度: 価格: ¥ 536  近日発売 予約可
6位 S 堀北真希・写真集
おすすめ度:   
7位 ペルソナ4 公式設定画集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,785  通常3~5週間以内に発送
8位 容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
おすすめ度: 価格: ¥ 660  通常24時間以内に発送
9位 クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか (ブルーバックス)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,155  通常4~5日以内に発送
10位 ネットショップ&ヤフオク 海外仕入れの達人養成講座
おすすめ度: 価格: ¥ 2,079  通常24時間以内に発送
こちらもおすすめです
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 861
通常24時間以内に発送
村上かるたうさぎおいしーフランス人
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 1,600
通常24時間以内に発送
ティファニーで朝食を
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 1,260
通常24時間以内に発送
走ることについて語るときに僕の語ること
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 1,500
通常24時間以内に発送
愛蔵版 グレート・ギャツビー
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 2,730
通常24時間以内に発送