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あくまで『オリュンポス(上)』に限っていえば、ややたるむ感じがする。これが下巻にむけて再び緊張感を取り戻して、どう収束していくのかが楽しみ。 結局『イリアム』を読んじゃった以上は、オリュンポスを読まないといけないし、上巻よんだら下巻も読まないといけないという因果な本ですね。 もちろん一定の内容・面白さはキープしていると私は思います。
オリュンポスが出るということで、大喜びで電車で1時間半かけて買いに行きました。 もの凄い量なのに、それを一気に読ませるシモンズの筆力は相変わらずですが、「イリアム」 に比べるとすこしパンチ力が不足したような感があります。 未解決のままに放置されたり、辻褄が合わなかったりすることはシモンズの作品ではよくあることなのですが、今回はどうしてもそれが気になってしまいました。 また、背後に膨大な量の引用は元ネタがあるのはよくわかるのですが、今回はそれがストーリーの足かせとなった感があります。 結論から言うと「ファンなら買い」なのですが、単行本ではなく、文庫を待ってからでも遅くはないのかと・・・。 なお、文末にある翻訳者の解説はくだけた感じでとても面白いです。元ネタや引用の解説も好感が持てます。
待望の『オリュンポス』の翻訳が出ました。 『イリアム』のラストの爽快さに感動したものの、舞台設定の謎が多く、またエピソード自体も尻切れとんぼなので、これは続編『オリュンポス』を読まないとフラストレーションが溜まるという気持ちが高まり、中身検索で"Olympos"の冒頭を読んでみたら、比較的とっつきやすそうだったので、マスマーケット版を購入して読んでみたのですが・・・ さすが文学では衒学趣味の権化のシモンズ、第二部の終わったところで挫折してしまったところ、酒井氏の超人的努力で、思ったよりも早く翻訳の登場です。 しかし、シモンズときたら、さらに話の展開を拡げてしまい、上巻収録の第3部冒頭の5章(通しでいうと全体95章のうちの46章まで)を読み終わった段階では、謎は増えるばかり。どうまとめるんでしょうねぇ。 上巻は米語版を読んでいたので一気に読みましたが、あちこちに伏線が張られており、下巻は少し時間をかけて読みたいと思います。 『イリアム』に比べ不要なスプラッター描写が多めなので、☆ひとつ減点としました。