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まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

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まほろ駅前多田便利軒の商品レビュー

2.0 山なし
何故この本が直木賞を取ったのか、
何故町田と呼ばずまほろなのか、
何故唐突に重い話題を振るのか、
とにかく?が多い本だった。

ミステリーにしても人間ドラマにしても中途半端だった。主役二人は確かに魅力的かもしれないが、その行動に説得力が感じられない。描写が少なすぎる。まほろという舞台もいまいち使いこなせてない気がする。

電車でさらっと読む分にはいいかもしれません。登場人物の個性は立っていたと思うので、ドラマなりアニメなり、ライトなメディアでやるには最高の下地だと思います。(と思ったら既に漫画化されてるようですね。)
3.0 毒にも薬にもならない
三浦しをん独特のリズミカルな筆致は痛快で、文章に活き活きとした人間の息吹が堪能できる。特に、第六章の、子供を失った過去を持つ多田と、本当の両親を探す依頼者・北村との問答は、シリアスで、なかなか読ませる。
ところで、この著者はBLに造形が深い事で有名である。したがって、当作にも必然的に、主人公の便利屋・多田と友人の行天との間に、BLをにおわせる挿話があったりするのだが、私には、生憎、やや抵抗を感じさせた。
確かにエンターテインできる小説ではある。だが、その割には読後に残るものが余り感じられないのは、タッチが軽妙過ぎる故か。
あくまで、一つの小説としては過不足ないといったところだろう。しかし、構造としては完全にジュブナイルに定義される当作が直木賞の受賞というのは、幾らなんでも買いかぶり過ぎではなかろうか。
3.0 伏線がうまく張ってあるので、後半はひきつけられる。
他の方もおっしゃっていたように、これが直木賞?と言う感じは否めない。
文章は整っていて、伏線に引きずられるようにして後半はグングン読み進めることが出来、1冊の本としてなら十分に楽しめる内容。

登場人物は誰も個性的だが、地の文に個性がない。
そのせいで、物語が佳境を迎えるまでの間、読むのに集中力が必要なのが残念。
優等生の書く作文のように整っているが、
「これが三浦しをん!」と言うものはあまり感じられなかったかも。
5.0 不思議な友情(?)のお話
「まほろ市」なんて都市が本当に東京にあるのかと検索してみたら、ヴィキで「様々な小説の舞台となる架空の都市の名。幻(まぼろし)を都市名にしたものでユートピアと同じく『どこにも存在しない場所』の意味を持つ」と書かれていました。
でも、なんだかとってもリアリティのある町並です。

そのまほろ市で便利屋を営む多田といきなり転がり込んできた行天の、そっけないような、でも、どこかで深く結びついているような不思議な距離感が興味深い主人公です。
各々の話で出てくる登場人物も、現実にいそうな人間なんですが、どこかに一癖を持っていて面白い。
人間というのは、通り一遍で見ればありふれているかもしれないけど、よく見てみると本当は珠玉のように光る部分を持っているのかもしれないなぁと思わされました。

便利屋稼業が仕事なのでともかく生活感が溢れているのに、所帯染みない楽しい作品です。

最後までチワワをチワワと呼ぶ感性と、結局は行天を拾ってしまう多田の見かけによらぬお人よしぶりが気に入りました。
4.0 暖かい不器用な人間たち
東京郊外のまほろ市で地域密着型の便利屋を営む主人公:多田啓介は,お得意先の岡という人物から正月明けに雑用を申しつけられていた。その帰りに高校時代の同級生:行天春彦と出会う。そこから仕事で預けられた小さなチワワとともに奇妙な同居生活が始まる・・・

まほろ市の便利屋を舞台にして,6編の短編集とともに1年間を綴った物語である。それぞれ心に傷を負った個性的な登場人物達が,暖かく不器用に人生を生きている様が描かれているのが大変印象的な物語である。前回読んだ『仏価を得ず』と同様に大変読みやすい物語でありながらも,色々と考えさせられる話であると感じた。行天恐るべしである・・・

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