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主人公と女性 たった一晩きりの食事と在り処と存在。 二度と会うこともない相手と。 二度と訪れることのない場所で。 食事中の描写。 淡々として エロスを感じる。 気づけば不思議な世界に 迷い込んでいる。 迷い込んだのは主人公?それとも私・・・・? 賛否両論あるようだけど コレ、かなり面白いですよ。 あと、表紙が抜群に良いです♪ 『上品で美味しい孤独をどうぞ』貴方に。
この作品には、品がある。 読んだあと、自分の作法や行動を振り返ってしまいます。 何とも不思議な感覚になります。 中身とは関係ないですが… 文庫版の表紙絵よりも、こちらの方がイメージが合っていて、 髪の毛のところが銀の特殊印刷なので、とても美しいです。 買われる方はこちらの文芸書版をおすすめします。
行方不明になった友人に教えられた料亭。 一人でしか行けなくて、場所も毎回替わって、取り立てて絶品の料理が並ぶ訳ではなく……一緒に一人の女性と食事を共にする……そしてその女性はその時、一回限り。 なんとも不思議なそんなお店に、大学教授が通います。相手の女性は普通と言えば普通、「少し変わった子」と言えばそんな感じですし、「もう少し変わった子」と思えばそんな感じの女性になります。 店に訪れる度に何かがあるのではと思いつつも、取り立てて何かある訳ではない。そのくせなぜか何かを考えたり、何か癒されたり、何かに突き刺されたりします。 そんなことを何回か繰り返し…… あぁ、ストンと地面が抜けるような怖さを久しぶりに味わいました。考えてみると、森博嗣さんの最初の作品「すべてがFになる」でも味わった感覚のはずなんですけどね。こちらはそれよりもずっと純粋で…………いや、何がと言われると本当に困るんやけど……うーん、難しいですね、いやあ、あとこうなったら最高なんだけれども、というものがあるようには思うんだけれども、駄目だな、とても言葉になりそうもない。まあ、ようするに、また森博嗣さんの作品を読むしかないか……
同じ設定で、出来ればもっと淡々とした、続編を読みたい。 私は主人公の様に厭世的では無いので、年に2〜3回位で良いので行って見たいです。
固有名詞を知らないということは、意外とコワイって、 思える本です。 利用する料亭の名前も、その女将の名前も、食事を共に する相手の名前も、何もかも知らなくても良くて、ただ 食事をするだけの時間を、代え難く思うようになるなんて 自覚のない悪夢を見ているよう。 そして、そのあやふやな感じに、読んでいるこちらは、 じんわりと背筋が冷たくなってしまいます。 夏の夜に読むのに良いかも。