このバカにやらせてほしい
主人公たちの成功までの10年間の道程を成功小説になぞらえることができると思えます。
この本の主人公たちはたまさかの勝利を手にしましたが、小説とは違って実際の人生の苦難はあまりに重苦しく報われることがなければ暗黒の世界です。
そして正直報われないことの方が実際は多いです。それでもそれでもなんと言われても成功する日を信じて挑戦する姿勢が尊いのです。負けるわけにはいきません。
企業家を目指す人の必読書!
日本のネットビジネスを切り拓いた若き経営者達の10年に渡る挑戦史。日本のネットビジネスの誕生と変遷を学ぶ教科書になると共に、企業家のあるべき姿を学ぶバイブルとなる。 日本のネットビジネスの第一人者を、株式会社ダイヤル・キュー・ネットワーク(ダイヤルQ2)創業者・真田哲也とするその視点は、斬新であり面白い。
真田がQ2ネットワークを創り出し、板倉雄一郎・熊谷正寿らがQ2からインターネットへの引導を渡し、ビットバレーの出現により日本のネットビジネスの地位が確実なものとなり、次なるステージ「携帯でインターネット」が日本発のビジネスとして登場・・・日本のネットビジネスの変遷が、若き経営者達の人間ドラマを通して見事に描かれている。
本書の中でも紹介されているが、『コンピューター帝国の興亡』(アスキー出版)も一読の価値あり。ネットビジネスの誕生と展開に、日米共通するキーワードが見えてくる。
じつは青春小説(?)としても優れている
本書が同時代を描き出す卓抜したノンフィクションであることはお断りするまでもない。しかし一癖も二癖もある魅力的(それは時に悪の魅力であったりする)な登場人物たちが、時代に翻弄され、つまずきながらも信じる道を行くストーリーに私は古き良き青春小説の香りをかぐ。 ベンチャー、起業家には様々な毀誉褒貶がつきまとう。しかしある種の偏見をぬぐい去って読むとき、そして、それらが煽るでも非難するでもない淡々とした著者の筆によって描かれるとき、自らの人生に訪れなかった選択肢への憧憬と重なり、私は深い感動を覚える。 敢えて言う。本書は90年代を鮮やかに切り取った『夢の砦』なのである。