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はじめての文学 村上龍 (はじめての文学)

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はじめての文学 村上龍 (はじめての文学)の商品レビュー

3.0 はじめての文学シリーズ
 このシリーズは図書館ではヤングコーナーなどに置かれている本です
が大人でも十分に楽しむことができます。
 今まで直感、評判で読む本を選んでいた私にとってこのシリーズとの
出会いは価値のあるものになりました。 
 全12巻を読み、贔屓の作者を見つけることが出来ました。ぜひとも全
12巻、読むことをお勧めします。あなたも贔屓の作者を見つけてみてく
ださい。

村上龍

 反りが合わないとはこういうことを言うのだろうと感じました。一応
全部読んだのですが全然しっくりきませんでした。どうやら村上龍とは
相性が悪いようです。星3つの評価は相性が合わないことがわかったこと
に対するものです。

収録作品は
『ハワイアン・ラプソディ』
『フィジーのバニラ』
『ムース・ショコラ』
『おまえ、いいな巨人戦も見れるんだろ?』
『ワイルド・エンジェル』
『空港にて』
『浦島太郎』
『鶴の恩返し』
『希望の国のエクソダス』(本来長編作品なので最初の3章のみ収録)
の9点です。

 『鶴の恩返し』はあの鶴の恩返しを現代風にしてさらに村上龍のテイ
ストを加えた作品になっています。9点の話を読んだあとなぜか『鶴の恩
返し』だけが頭の中をぐるぐる回っていました。

3.0 はじめての村上龍
「はじめての文学シリーズ」の現代日本文学を代表する12名の作家の中で
唯一、一冊も読んだことのない人が実は村上龍さんです。

村上龍を読むいい機会を与えてくれたものです。
サンキュー、はじめての文学!!

収録作はどれもまったく違うカラーを持っていて、
この一冊じゃ村上龍という人の顔を到底つかめない。
この人の本を何冊も読んでいる夫に聞いたところによると、
夫自身が好きな作品はほとんど収録されていないということなので、
この一冊で村上龍に対する判断を固めてしまわない方がいいみたい。

しかし、全編通して感じたことは、
今の日本の現状に警笛を鳴らしている、ということ。
誰もが知っている日本の有名な昔話をモチーフにした2作も
親しみやすさというベールをかぶりながら、実は確信的なことをついている。

印象深いのはやはり「希望の国のエクソダス」。
本来は長編である作品を最初の3章だけ収録していますが、
なんともまぁ気になる部分で切ってあって、続きが気になって仕方ない(-_-;)
とりあえずこの長編を読むことからはじめ、
徐々に龍ワールドを体験していこうと思います。
5.0 昔噺を読んでも、自分なりの解釈をするおもしろさ
 短編9編の中、2編が日本昔噺の再話になっている。ただ、現代に引き寄せて身近な話にしようと工夫されている。
 
 まず、「鶴の恩返し」の主人公の若者は、デパートのアパレル売場の勤めに満足できず、自然に囲まれた山の生活に安らぎを見出していた。ある日、ボウガンで撃たれたツルを助けてやる。ある夜、ミニのワンピースを着たおんなが現れる。そのツウと同棲を楽しむのだが、暮らしは楽にならない。それでツウの織ってくれた布で生活を支えていた。それが評判になりテレビに出されたりするが、その結果ツルになって飛び去ってしまう。大筋は昔噺と同じだが、最後に洋服メーカーの偉い人の言った次のセリフが意味深長なのである。
 「幸せにしたいという気持ちだけで、ほかの人を幸せにできる時代は、とっくに終わっているんだ」…この若者の時代錯誤を作者は批判的にみているのか、憐れんでいるのか分からないにしても、最後にこういう含みのある言葉で読者に話しかけていると読み取りたい。
 
 次に、「浦島太郎」である。この再話では、その時を「昔」とも「今」とも言っていない。主人公はその名のとおり浦島太郎である。亀をいじめる子どもたちとのやりとりが現代的である。太郎はいじめている子どもを殴りつけるのである。そして、「なぜおまえをなぐったか分かるか」と問いつめるのである。いじめとはどういうものかを彼らに身を以て悟らせようとしている。そこに作者の創作意図が伺える。カメの恩返しで、竜宮城招待、楽しい生活を捨てて再び里帰りという大筋は変わらない。ただ、「開けてはいけないものはいらない」と玉手箱をもらわなかったところが違っている。開けると年取るようなのは玉手箱ではない、という作者の見方が面白い。
 
 ありきたりの昔噺もこのように読み手が自由な発想で読み深め、新しい解釈をすると、実に楽しくなる。そんなことをふと教えられた次第です。
4.0 小学校高〜中学生向けか。
村上龍の短編集。文字が大きいせいで、思った程分量が無かったのが残念です。
しかし、最後に三章だけ収録されている『希望の国のエクゾダス』を知る事が出来て、買った甲斐があったと思いました。

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