テンポよく読める本! 読んで楽しいこと、請け合いである!
味わい深い言葉や言い回し、エピソードが満載であるにも関わらず、著者が重視するテンポの良さがまさしく具現化された本である。読者層は若い人対象で、フリーターやニートと一般に呼ばれている人達にも向けて書かれているが、著者自身の体験と実践を元にしていて、変な同情や押し付けがましさが全くない。
というのも、エピローグにある「期待と信頼のレスポンスによって、小さな火は大きな炎になる。燃え立った炎はやがて、誰かの憧れを呼び覚まし、気持ちの火がリレーされていく」というイメージが、読者に加わって欲しいリレーの連鎖であり、著者自身の体験と実践から生まれたものであるからだろう。
著者の自由観は、楽しい。もしかするとこの自由観は前代未聞のオリジナルで、新しい思想と言えるのではなかろうか。
「社会の中での自由とは、束縛がないことではない。社会の中で、他者に働きかけていける技を一つでも二つでも持っていること、これが真の自由だ。」
この自由観は人間観から発せられている。
「鳥は歌わずにいられないから、歌い、他者に呼びかける。働くことでエネルギーが発散できれば、いうことはない。軽やかに人と楽しいクリエイティブな時間を持つことは、人生の喜びだ。」