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父親のすすめ (文春新書)

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父親のすすめ (文春新書)の商品レビュー

4.0 子どもは、なにをできるべきなのか。
子育ての目的は、子どもを「自立した大人」に導くことだと思います。
・食事の時にはテレビを消す
・一方的でもいいから「大人の会話」を聞かせる
・15歳になったら一人で海外旅行に行かせる
などなど、いずれも、自立するための能力(考える、判断する、責任をとる)を鍛える、という視点からの子育て論のように見受けられます。
(実践できているかどうかはともかく)極めてまっとうで当たり前的な教育論という印象も受けました。文章は軽快でよみやすいです。
5.0 試験を楽しもう!
こんにちは

同僚の女の子から「簿記3級合格しました!」というメールが。
おーーー、スバラシイ!
簿記は、彼女の今の仕事とは直接関係しないものだと思いますが、会計の仕組みが理解できると世の中の見通しもよくなるんです。
ぜひこの調子で2級、1級へと挑戦してほしいですね。
それがやがては自分の仕事や生き方へと跳ね返ってくる。

ぼく自身資格マニア、勉強マニアですが、そもそも試験というものは本来「楽しいもの」だと考えています。
自分の有能さを確認したりアピールしたりできるチャンスですから。
逆に、自分の有能さを確認したりアピールするために試験を「利用する」と言った方がいいかもしれません。

子どもの頃から学校でたくさんの試験を課されます。
この試験をただただ受け身で受けていたのではいけません。
試験で悪い点数ばかりとっていたら、試験はツライものにしかなりません。

だから試験は「いい点数をとるため」に受験するのです。
つまり試験の日までにいい点数を取れるように自分を持っていくことが大事です。
積極的に試験を利用するんです。

時に悪い点数を取ることもあるかもしれません。
いつもじゃなく時にだったらそれほどへこみません。
むしろ、自分の弱点を教えてくれてありがとう、という気持ちになれます。
次への目標を与えてくれます。

日垣隆『父親のすすめ』文春新書¥710-から引用します。

###
仕事を仕事として成立させる二つの要素は「依頼」と「締め切り」です。(略)
仕事の前段階として宿題や試験がある、という事実をここでしっかり確認しておきましょう。
宿題には「締め切り」があり、試験は「一定範囲の課題をインプットして特定期日にアウトプットして評価を受ける」という、ほとんど「仕事」の一歩手前の内実をもっているのです。
学生時代の試験を莫迦にしてはいけない理由も、ここにあります。
試験突破力は、総じて仕事能力の基礎になるからです。(124p)
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そう、試験や受験はただ自分が試されるものじゃないんですよ。
誰かに試されていると思うから、緊張するしツライ。
試験も自分を高めるための一つの「仕組み」なんだと思うことが大事。
それは将来仕事に就いたときに必ず役に立つスキルとなっていくんです。

日垣さんはこうも言います。

###
成功体験は、絶対的にあったほうがいいことだからです。
それは、小さな努力が報われる、という体験です。
この成功体験が積み重ねられてゆかないと、「だめな自分」という思い込みから脱することができません。
「だめでない自分」をイメージすることができず、したがって脱出法がまるでわからない。
小さな成功体験が積み重ねられないと、自分を含めた能力の数々は、すべて所与のものだといく誤解から自由になることができません。
「あの子は頭が良い」から何かができるのだと思い込み、「自分は頭が悪い」から勉強もできないのだ、と本気で信じ始めてしまいます。
頭が良い悪いというのは、もちろん学校ごときの成績や点数とはストレートに比例しません。
周りを見渡してみれば、すぐに気づくでしょう。
頭の良さは一般に、「未知のものに対する判断の的確さと速さ」として表現されます。

既知を相手にする学校の勉強とは違う。
けれども、学校での勉強が必要ないかと言うと、天才でないかぎり、そんなことは絶対にありません。
未知のものに対する判断力を鍛えるには、既知のもので訓練するほかないからです。
学校での勉強、とりわけ定期試験や受験は、この点で重要な役割を担っています。
おおむね20代前半までは一人前として通用しないとされる近代社会のなかで、試験は、成功体験を着実に育む貴重な教育装置だからです。(163-164p)
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中学校や高校の定期テストなどは試験範囲が明確ですから、その部分をきっちり勉強すれば必ずいい点数をとれるものです。
努力をすれば必ず報われるのが、定期テストです。
こういった小さな努力と成功を積み重ねていく。
それが自信を生み出し、より困難なものへチャレンジしていく準備になっていく。
そういった努力と成功の積み重ねは、社会人になっても役立つんですよ。

もちろん社会人になってからでも、資格試験を活用したり、職場の昇進試験や日々の仕事を「依頼と締め切り」を意識してザクザクとこなしていくのもいい。
社会人になったって、自分で自分を鍛えるチャンスはたくさんあるのです。

もっと試験や受験を積極的に楽しむようにしたいですね。
3.0 他人の子育てはユニーク
日垣氏の子育てに関する主張が面白く書かれている。
他人の子育ての様子は読んでいて非常に興味深いものがある。
そういう意味で、読み物tして面白い。

各家庭、色々な工夫もそれぞれあると思うので、そうだと思う部分、想でないと思う部分もあると思うが、子供達の小論文を読む限り、お子さん達が順調に成長しているのがわかる。日垣家ではうまくいっているようだ。

内容的には、「食事の時にテレビをつけないは賛成」。
我が家でも実践中である。やはり、料理を作ってくれた人への感謝の気持ちと家族の会話を大事にしたいと思っている。

最初に書かれている「子育てとは、親を必要としなくなる日をめざす。」というのも的を得ていると思う。
ウチの3人が無事に親を必要としなくなるか?
これからも我が家では、暫くの間は思考錯誤が続くと思う。。。
5.0 子供の教育に真に成功したノウハウを惜しむことなく提供した本
著者の父親としての真骨頂は、『こういう作文(評者註:著者の次女が書いた作文)を紹介しますと、「農業高校でがんばっている」生徒に、声援を送ってくださる方がけっこういるかもしれません。私たち親子から見れば、夢も目的もないのにただ成績が多少良いからという理由だけで普通高校に進学していく生徒たちにこそ声援を送りたくなります。〜第3章〜』という文章に端的に表れている。同様に長男が書いた「農業の未来は暗くない」という小論文も素晴らしい。その長男の高校での国語評価が2であったというエピソードも、学校教育に横たわる問題と家庭教育の大きな可能性を示現している。この本には、多くの親が悩み、真に成功する確率は決して高くないと思われる現代日本の家庭教育に、著者が果敢に取り組み、見事に成功した「サクセス・ストーリー」がある。体験知に基づく説得力のある良書である。
4.0 日垣家の子育ての一端がわかる
「親の務めは、子供を自立させること」との著者の姿勢は明確で、すがすがしい感じさえした。
 著者は別に子育て論を上段からぶっているわけではない。自分たちがどうやってきたのかをさらけ出しているだけである。

「小遣いの与え方」「いつまで一緒にお風呂に入るか」「食事中のテレビについての考察」などなど、どうでもいいわけではないけど、それほど深刻な問題でもない、でも、誰でも気になることについて、著者の考えと経験が述べられている。
 他人の家庭事情を覗いているようで、面白い。

 参考になるところもあろうし、そうでないところもあるのは当たり前。
 筆者が最後に、「・・・本書を通じて一番申し上げたかったのは、男親の子育ては楽しいというたったそれだけのことなのです。」と述べているが、それは良く伝わってきた。
 

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