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最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)の商品レビュー 小説、作話
物語としては、楽しめる。 有能なるが故に
有能なるが故に、将軍として担がれ、 歴史小説の真髄
私にとって司馬作品2作目です。最初は十一番目の志士 (上) (文春文庫)十一番目の志士 (下) (文春文庫)を読みました。本書は「十一番目、、、」のように、まるでその現場を見てきたような躍動感あふれる記述ではなく、慶喜の心情や行動が、ある意味淡々と書かれているような気がします。あとがきで著者が述べているように、慶喜は政治家であり、政治家の小説には政治自体の変化が必要であり(その点、幕末→大政奉還にかけての政治の激変は問題ありませんが)、そのため政治状況の描写が主人公の描写を凌駕してしまう危険があります。しかしながら、大政奉還という歴史上の政治一大事と慶喜という希代の権謀政治家の存在が、司馬遼太郎の筆力により「政治家を主人公とする歴史小説」の傑作へと導かれたのではないでしょうか。歴史小説の真髄を見たような気がします。 なぜ傑物といわれたか
本書と出合うまで、徳川慶喜について、家康以来の傑物と評されているものの、事跡だけをみると、時代に流されたお殿様としか認識できあかった。本書では、慶喜の心のうちが、ていねいに描かれており、その才気煥発であることが、証明されているようだ。最後の将軍は、悪い意味ではお殿様であったけれども、この時代の最後の武人であり、英雄であったんですねぇ。 徳川慶喜の見方を変えさせられる一冊
徳川慶喜というと、「会津・桑名藩士や新撰組を残して一人で江戸に帰ってしまった腰抜け」、としか思っていなかったのですが、本作品を読んで見方が少し変わりました。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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