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文壇 (文春文庫)の商品レビュー 戦後の『文壇』が克明に!?
野坂昭如の小説は『火垂るの墓』『アメリカひじき』くらいしか読んでいなかったが、本書は圧倒的な面白さ。戦後すぐ〜昭和40年代半ばまでの、いわゆる野坂自身、もっとも脂が乗っていたいた時期の『文壇』、ようするに酒場での同時代を代表していた作家の見聞を独特の句点の極端に少ない文体で駆け抜ける。どこまでホントかわからぬが、月日まで克明に記した圧倒的な記憶力、読者はお気に入りの作家が野坂とどうかかわっていたかページをめくるのも楽しみ。吉行淳之介〜「第三の新人」のファンの読者、必読、か。 そっそくらてすかぷらとんか。にっにーちぇかさるとるか。のっのさかかあきゆきか。
あれはサントリーだったかニッカだったか。脳梗塞に倒れられていととは存知あげなかった。いま読めるのは、火垂るの墓、エロ事師たち、アメリカひじき他数編。圧倒的多作の人と言われる俤は偲ぶべくもなし。氏の数編を読むうち、体験の強烈さ、は認めるが。と思いつつ。しかし、この作品を読むなかに滲み出す、強烈な自己韜晦。考えてみればたいしたことない、などと他人に言われることもなし、そんなことなら、ほれと。氏をしてぽっと出と言わしめるも、そのなかにて身につけた文のリズム、パースペクティブの複数化。具体のディテールがいわゆる本質の嘘を暴くっていうのは深読みかもしれぬが。とにかく興味深く読めた。史料価値としても重要なんではなかろうか。 圧倒的なリアリティ
新刊の頃買い漏らし、そのままになっていたのを文庫で見つけ、出て来る人物、皆活き活きとしており、それもそのはず戦後文学の何回目かの絶頂期、テレビドラマになぜならぬ。主人公・僕はじめ、三島、丸谷、梶山、宇能みな魅力的。「お茶飲みません?」で短大生引っ掛けたもの、立原のくどくどしい紹介で逃げられるシーンなど、抱腹絶倒。エロ事師よろしくブルーフィルム上映のくだりなど、圧倒的なリアリティに、並のTV屋では到底、映像化できる範囲を超えているやもしれぬ。 昭和のころ
野坂昭如さんが、まるでヴォイスレコーダーを相手にして一気に吐き出したような文体です。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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