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反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク〈5〉 (文春文庫)

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反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク〈5〉 (文春文庫)の商品レビュー

4.0 佳作と駄作の混合短編集かな?
IWGPシリーズの中では、少しネタ切れ感が否めない作品集だと思います。その中で、佳作は表題作「反自殺クラブ」ですが、これとて出足からすぐ「オチ」が判る構成で、限られた登場人物で今日的な話題・テーマを照らし生きることの意味を語りかける作風も、ややシンドイ感じがしました。駄作は敢えて書きませんが、リアリティをフィクションに上手く絡ませる作者が、流石にこの世界はリアリティが飛び過ぎていて、読み出しから石田衣良さん最高の駄作となる確信を持って読みました。ヒント:世界的な大企業って、そんなに軽くも甘くもないですよ。多分、この動きをマコトにさせちゃうと死んじゃわないとオカシイのに、そんな大団円って・・・。未読の方は、軽い気持ちでどうぞ。ただ、一気に読ませる筆力はサスガです。で、星4つ。
4.0 明るく・軽く、週刊誌ののりで、現代の恥部や暗部
池袋ウエストゲートパークシリーズの5です。

現代の風俗のうわっつらをおもしろおかしく書くのが得意の、石田さまらしい1冊。

あ、悪口ではないですよ。

明るく・軽く、週刊誌ののりで、現代の恥部や暗部を解説してくれます。

とにかく読みやすいしね。

読んだあとは、少し世の中に詳しくなったような気分になれます。

そういえば、週間新潮かな?

石田様、すんごいエロ小説連載していたよね。

あれ・・・なんか読んでいて、すんごく恥ずかしかった。

エロが恥ずかしいのではなく、なんていいうか・・・

生々しかったのよね。

なんつーか、石田さまの自意識過剰なところが、ある意味、好きです(笑
4.0 4話それぞれのおもしろさ
4つ話が掲載されているが、
どれもなかなかおもしろくて、満足できる内容。
このシリーズの良さは絶妙な「軽さ」。
話には様々な現代社会の問題がちりばめられているんだけど、
それをあまり深刻に捉えず、
フリー探偵者のごとき主人公の解決ストーリーという形で、
さらっと軽く描いているのがいいんだと思う。

4話の中でもページを割かれている反自殺クラブが、
特におもしろかったんだけど、
それを取り上げることで、
自殺はいけないだとか自殺サイトの存在を糾弾するとか、
そういう強いメッセージは敢えて投げかけず、
登場人物がそれぞれの立場での言い分を述べながら、
物語が終わっていくので、
いろいろな解釈が読者によってできるし、
読後感がさらっとしていていい。

たとえば同じ問題を山崎豊子が取り上げられたら、
これでもかというぐらい問題の暗部を見せられ、
絶望的な気分になったりするのかもしれないけど、
そういう「重い」本ってなかなか読みづらいのが本音だとすると、
こういう軽さで社会問題をなんとなく意識させる手法って、
ある意味では、時代に合った有効な手法であるような気がする。
それに物足りないと感じる人もいるかもしれないが。

私は山崎豊子の重さも好きだけど、
石田衣良の軽さもすごく好き。
読みやすいのでおすすめの本です。
3.0 標題作品は結構重い作品
全体的に短編としてはまとまった
作品であるが、昔のように勢いが
ある作品が少ない。

今どきのテーマも扱っており綿密
な取材をしており、その成果も作
品に出ているが、あまりにリアル
な形で作品に出ている部分があり
読者が暗い気分になるところもあ
る。

もう少し他の作品とも関連するよ
うな要素をもっと増やして、完全
な独立した短編の枠を超えた作品
をもっと書いて欲しい。


4.0 旬のテーマを切り取って
すぐに古くなってしまう雑誌のような、今が「旬」のテーマを扱う「IWGP」シリーズ。
だからこそいつも新鮮で、読むたびに池袋の街を訪れたい衝動に駆られてしまう魅力がある。

今作も楽しみにしていたのだが・・・少しマンネリ気味か?
4編収録されているのだが、細かいオチはともかく「どういう方向へ進むか」というオチが読めてくるのだ。
私は推理小説なんかを推理せず、謎解きまで読んで感心するタイプなのでその私にも先が読めるということは・・・わりと多くの人にとって、先の読める展開なんじゃないかと思う。
それが悪いわけじゃない。ただ、その「オチ」へ行くまでの展開もパターン化してきているような気がする。
山が何度かあって、最終的にハッピーエンド・・・というような展開じゃなく、山は一度きり。
その後何かあるんじゃないかとドキドキしながら読み進めると、あっさり終わってしまう。
「サル」と「姫」の話のときのようなスリル感が無いのだ。
扱っている内容としては、相変わらず「旬」のもので料理の仕方も上手い。
考えさせられる内容も多い。
だからこそ、今度は長編でやってみて欲しい・・・と思うのだが、難しいのだろうか。

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