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一茶 (文春文庫 ふ 1-2)の商品レビュー 食わず嫌いでした
それがしは、藤沢周平著書読破に後何冊かに迫っている。 負けるな一茶
いぶし銀のような筆を持つ名手藤沢周平による俳人小林一茶の伝記的小説です。あとがきによると藤沢周平が、結核療養中に小林一茶に興味を持ったようです。生涯2万句と多作であり、何でも詠んだ一茶ということである。作品では、郷里から江戸に出てきて、俳諧修行をし、晩年になっても、施しを受けながら旅を続けた一茶の姿が描かれています。当時の師匠に何とか取り入ろうとし、江戸で名を上げようとしたが、それも果たせず、郷里に戻っています。老いてから、老後の生活を心配し、弟の田畑の半分をだますようにして、取りあげています。また、老いてからも何人も若い嫁をもらうなどの好色ぶりも見られます。非常に俗っぽいといえば、俗っぽいですが、とても人間的であるし、年をとってからの敗者としての寂しさは、とても共感できるものがあります。サラリーマンなどは、我が身に引きつけて共感できるところがあるのではないでしょうか。藤沢周平作品は面白いですし、この本は、小林一茶のあまり知られてない一面を知り、その作品を知るのにとても大切な本だと思います。俳句に興味のある人には特にお薦めです。 俳人一茶の生き様
一茶というと、「痩せ蛙まけるな一茶是にあり」、「やれ打つな蠅が手を摺り足をする」といった句で知られるように、善良な目を持ち、多少こっけいな句を作る俳諧師のイメージがありました。しかしこの小説を読んでみて、一茶の全く違ったイメージにびっくり。世俗にまみれ、生活に苦労し、諸国を廻っては生活の糧を得る。貧乏は生涯ついて廻る。それでも俳句を捨てず、独自の境地を開いていく。その俳句は、結局は俳諧には受け入れられず、孤高の人となっていきます。とうとう晩年は遺産分配でトラブルを起こしてまでも、故郷に帰らざるを得なくなってしまいます。老境に入ってから娶った妻と子どもに死に別れ、これでもかこれでもかと不幸が襲ってきます。しかしそのような境遇にあっても、けっして俳句への情熱は忘れません。自分や自分の境涯を皮肉った句の中にも、どこかユーモアが漂うのはなぜでしょう。初めて一茶という人に触れ、その生き様に感銘しました。 やっぱり暗い
藤沢周平さん自身の性格・生い立ちなどから、彼の作品は暗いものが多く、読んでいるこちらまで暗くなるものが多いのですが、この「一茶」もそうした暗ーい作品の一つ。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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