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風の果て〈上〉 (文春文庫)の商品レビュー 読み応えのある作品
青春期を、同じ道場で過ごした5人の仲間が成長し、やがて、老境にさしかかるまでを描いた作品です。これから読まれる方のために、ネタばれしない程度にあらすじを書くと、青春期は、身分の違いを超え、仲良くしていた5人ですが、やがて、身分相応に、それぞれの道をいくことになります。出世するものもいれば、低い身分ながら幸せな家庭生活を営むもの、荒んだ人生を歩むもの等々。 権力の果て
藩の家老職にある主人公がかつての友から果たし状を受けることからこの物語は始まる。 ここに描かれているのは現代の我々だ
組織の中でたくましく生き抜き、より高い生活を目指すと非情にならざるを得ず、それを追っていくとどこからか自分を呼び戻そうとする声が聞こえる。「お前はもっと純粋で、人への思いやりがあったではないか」と。その声の主は少年時代の自分であり、貧しくとも素朴で温かい心を持ち続けている友であったりもする。栄華を極めてもなお足るを知らない人間の寂しさ、むなしさは現代の我々に通じるものです。あえて甘さを加えないようにしたことできりっとした見事な作品に仕上がっています。過去と現在を行き来しながら、人の移り変わりを描く構成力、洞察力はすばらしいと思います。NHKの佐藤浩市主演のドラマも上出来でした。蝉しぐれもいい作品ですが、60歳代になった私はどちらかといえば風の果ての方が好きです。 仲間の良さと維持することの難しさ
代小説ではあるが、現代にも通じる話です。 秀逸
同じ道場に通う武家の若者たち。一人を除いて下士の次三男である彼らの対照的な人生が、ときに交差しながら続いていく様子が静かに描き出され、読む者を惹きつけて離しません。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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