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夜の記憶 (文春文庫)の商品レビュー ミステリと歴史の真実のバランスが中途半端
闇、黒、夜に包まれた物語である。作家である主人公は、幼い頃眼の前で姉を惨殺された陰惨な過去を持つ。彼が書くスリラーにも、その体験が色濃く反映される。かなり危ない精神状態である。そんな主人公がある館に招かれるが、館の女主人の目的は、50年前に起きた少女殺人事件の絵解きである。その少女フェイは使用人の娘で女主人とは親友だった。しかし、女主人の依頼は事件の解決ではなく、フェイの老母が満足するストーリーを紡ぎ出す事だった。容疑者は挙がっていたのだが、自殺してしまい真相は藪の中。無茶な申し出だが、亡姉の事件とフェイの事件が闇の中で交錯し、主人公は引き受けてしまう。主人公が、そして作者がどのような物語を紡ぎ出すか期待を持たせる出だしである。 告白の苦さ
「怖い」「恐い」とのことだったので、読むかどうか迷った末に覚悟して読みだした。外国小説にある精緻な文体と構成に手応えを得ながらも、肝心の「恐怖」がなかなか味わえない。主人公の回想と依頼された過去の殺人事件がオーバーラップして行ったり来たりするのにも慣れ、犯人探しの興味が続くが、結局結末に至るまで自分はさしたる恐怖を味わえませんでした。もし、単純に「恐がりたい」 「恐怖」の恐ろしさ
クックの「記憶」シリーズは、どれも読みごたえがあり、優劣つけがたいが、衝撃度の強さではこれが一番。 深淵を覗き込む時はその深淵もこちらを見返している
恐怖の深淵には底がない。 人の心に巣食う闇
「このミステリーがすごい!」’00年海外編第7位にランクインされた、トマス・H・クック『記憶』シリーズ第4弾。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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