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ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)

ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)

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ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)の商品レビュー

5.0 様々な魅力に満ちた著書
まず内容を概括する(以下頁数は、文春文庫1999年第1刷による)。本書は、講演から秘書公募の顛末記に至るまで、口語体あり、文語体ありと、雑多な内容の寄せ集め。本文中で占める割合の多い順から、以下の5つに大別されよう。

 1.読書日記・読書体験記・読書中毒(?)記(125-184,205-359頁)
 2.読書論・読書術(43-85頁)
 3.自身の仕事の総括(11-39頁)
 4.書斎術(89-106頁)
 5.その他(107-121,185-201頁) 

上記の大別からも、「ぼくはこんな本を読んできた」は妥当な題名であろう。

次に、本書の魅力は何だろうか。「読み、書く技術」なら『知のソフトウエア』(講談社現代新書)の方が、著者の「読書日記」なら『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』(文芸春秋刊)の方が、簡にして要を得てまとまっているだろう。それでもなお、筆者の元秘書の記憶では、本書は最も売れた本のひとつとなったというが(佐々木千賀子『立花隆秘書日記』339頁参照)、人気の理由は何だろうか。私見では、恐らく多くの人がこの本によって、「立花隆って凄〜い。」と素直に感嘆できたからではないか。「かの田中首相をペンで倒したジャーナリスト」「難しいことを分かりやすく説明できる人」等の、「よく分からないけど凄い人」であった立花隆の、精力的仕事量の動機、内幕から、幼い頃既に見ることのできる「知の巨人」の片鱗等、謎のベール下が徐々に明らかになりつつ、なおかつその圧倒的な読書量・読書術に「すげえ。」と感激できるところが、本書の魅力だったのではないか。

最後に私自身の感想を記す。個人的にも思い入れのある本で、本書ですっかり著者に魅せられた記憶がある。示唆に富んだ内容で、読みやすい語り口調となっている講演録。無類に面白い秘書顛末記やネコビル顛末記。わずか2頁余りだが著者の読書術のエキスが濃厚につまった、座右の銘として役立つ「『実践』に役立つ一四カ条」。ただただ舌を巻くばかりの、著者中学生の時の読書日記。先に本書を「雑多」と形容したが、私にとっては「様々な魅力に満ちている」という方がふさわしい。
4.0 著者がどのように考えているかを少しでも・・・
読みたかった本です。間違いなく現在の知の巨匠である立花隆さんの頭の中を少しでも垣間見ることができればと思い購入、通読。
前半は、著者の「人間とは」「読書」「独学について」などがかたられていて、ネコビルの紹介などを経て後半は、著者の書評がまとめられている。ネコビルはいいなとおもった。完全に自分の知的好奇心を満たすためのビルである。前半の人間についての記載されているところで、人間の欲求の中の純粋知的好奇心の存在を明言しているのは、なんとなく存在は理解していたが、ここまで考えたことはなかったので非常に面白かった。また、読書を途中でやめることで、時間のコストを省くという考えも自分の中で一つ氷が解けた感があった。また、書籍(専門書)の役目も、統合された知の樹形図の行き着く先というのも非常に魅力的な考えだ。立花隆の脳が、どのように作られてきたのかを少しでも感じることができる書籍だと思います。
4.0 乱読のすすめ
立花氏の思想に少しでも近づきたい・・・と本書で紹介された本を読むようにしました。やはり難しいものも多いので、読み込むチカラをつけないと疲弊します。それでも続けていると、いつの瞬間か理解できるようになっていることに気づきます。本書で紹介された本はどれも間違いなく秀作揃いです。知的好奇心を満たすための読書は、人間にとって本来最も贅沢なことをしているのかもしれません。
5.0 知的好奇心のかたまり
一体何万冊の本を読んできたのだろうと言いたくなる程本を読んできた立花隆さん。恐らく日本でも5本の指に入るぐらいの量は読んだであろう。そんな著者の読書遍歴がうかがえる本書。厚い本だが、おもしろく引き込まれる。
又、本書には多くの優れた著作を生み出してきた立花氏の勉強の仕方が紹介されている。これから本当の勉強を始める大学生にもぜひおすすめしたい本だ!
私は本書を読んで、すっかり立花氏のファンになってしまった。そして、改めて勉強しようという気持ちになった。
5.0 読書へのロマン
 この本の中で、書くためにその何倍も読むと書いた内容が充実するという主張があります。同様のことは、福田和也氏も『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』に書いておられます。

 福田氏の主張では「もの書き」として如何に読むかに主眼がおかれ、立花氏の方は飽くなき知識欲に依る膨大な読書量がありその先に少し書くとのこと。そういう意味では、福田氏の方は悲壮感も感ぜられマイナス要素ありです。

 立花氏の真似は絶対にできないですが、読書へのロマンとでもいうべきものがあり、この本はいわゆる本好き、読書家の皆様にもお勧めしたいです。

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