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ふいに吹く風 (文春文庫)の商品レビュー 小説以前と小説以後
南木さんの、エッセイ集である。エッセイとは、短い文章のことだ。雑文のようなものでもエッセイと呼ばれる。南木さんの、この芥川受賞前後の文章たちは、エッセイと呼んでよいものか。むしろ、小説以前や、小説以後の文章たちに見える。 人生に吹く「ふいに吹く風」
医者として年に4,50人の患者の死を看取る、末期癌患者の病棟に在職していた当時の作者。医者になって一番良かったと思うことは?と問われると、人は死ぬものだということがはっきり分かったこと・・・と、作中にある。人生にある日、ふいに吹く風が死を運んでくる。その事を作者は実は幼い時母を亡くす事で、原体験した人生を送ってきたのだが・・・上州の田舎に生まれ、育ての親である母方の祖母と姉の3人暮らし・・・再婚し東京に住む父の元での中学からの学生生活・・・文学部ではなく敢えて医学部を受験し、本人曰く?都落ちしての秋田での医学生時代(著書「医学生」を生む)・・・そして、信州の農村に臨床医として生きて12年位の作者のエッセイ集である。1989年「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞受賞。この本は「落葉小僧」に次ぐエッセイ集で1991年2月に上梓された。人に、そして人の死に、接する彼の目は医者として冷静でありながら、限りなく優しい!故に、この後彼は自ら病を抱え生きて行くことになるのだが・・・「ふいに吹く風」は、彼の作品の中で私にとっては、1番をつけている作品。この優しさに、南木 佳士ワールドに、はまってみて下さい! 本の最新売り上げランキング - トップ10
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