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老兵は死なず―野中広務全回顧録 (文春文庫)

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老兵は死なず―野中広務全回顧録 (文春文庫)の商品レビュー

5.0 やっぱり「老兵は死んだ」
弱者への思い、というのは切々と伝わってきた
正常な政策の中では救われないから弱者となるわけで
弱者を救わんとすれば政策を曲げる力が必要になる
それ故、国民には見えないところでの努力が必要となる
結果として政治活動と権力に不透明な点が生まれてきて嫌われる
党人派のリベラルな政治家が抱えるジレンマの最たるものであろう
逆にタカ派であったり小さな政府主義者の場合は「国民の声」による力押しが可能になる
そういうパラダイムシフトを通り過ぎてしまうとやはり「老兵は死んだ」としか思えない。
悲しきかな
5.0 もっと冷静に私たちも政治に参加しないと・・・
普段テレビで見る限りでは何か一癖もふた癖もあるようにみえていた
野中さんですがこの本を読んでいかに私たち国民のことをまた国のことを考えているかがわかりました。今まで何人かの政治家の本を読んできましたが今の小泉内閣がいかにアメリカ的で貧富の差を大きくする無責任な政治家であるかがわかりました。実際今の世の中は勝ち組、負け組みといわれるように各県も都会と地方で差が出てきていますし会社も
またできています。これではますます国を悪くするもとではないでしょうか?今度は野中さんの「私は闘う」も読んでみたいと思います。
5.0 敵は小沢一郎から小泉純一郎に!
 前著『私は闘う』(文春文庫)の続編。時代の流れに沿って書かれているので、やはり前著から読んだ方がイイ。
 前著からの仇敵の「悪魔」小沢一郎に加え、本書では加藤の乱における「御乱心」加藤紘一、第一次小泉内閣で外相に就いた「お嬢」田中真紀子、総裁選で寝返った「二枚舌」青木幹雄らが本書では敵役。そして最後・最大の批判対象が現総理小泉純一郎である。登場人物が皆キャラ立ちしていて面白い!
 ただ終盤近くの第16章「政治家の条件」で御自身の経歴について述べておられるが、何故か出自については奥歯にモノの挟まったような記述。同章では同和問題についての言及もあるのだから、自らの出自についてあえて触れないのは非常に違和感がある。TIME誌の英文記事では大鉄局勤務時に受けた差別的誹謗もハッキリ書いてあったのに本書では何故かぼやかした表現。この期に及んでなぜ隠す必要があるのか?野中氏にとって出自はもうプラスになりこそすれマイナスになることは無いと思う故に実に残念である。
5.0 死んでも死にきれない政治家
単行本ですでに出版されている文庫版です。
単行本では書かれていなかった郵政解散について、野中さんなりの考えを書かれています。
流石は引退なさっても政界一の情報通とあって、鋭い見方を示していますし、野中さんなりの視線で民主主義の在り方への警鐘を鳴らしています。
あと、野中さんの政治手法の一つとして、執念深いという性質がありますが、野中さんは小泉総理よりも、青木幹雄憎しというのが単行版でも伝わりましたが、文庫版の付章でも青木憎しという思いが全面に出ています。
あと、次期首相には福田康夫さんをずっと推してましたが、この文庫版でも福田さんを推しています。
しかしながら、亀井静香やそれに追随した議員の現状を見ると、野中さんの引き際のタイミングというのは見事だったと思います。
引退しても、現役時代以上に叫びつづけているのを見ると、そう感じざる得ません。
4.0 日本が変わっていく大きなうねりのなかで、老兵が守ろうとしたもの
2年前の2003年9月、突然政界を引退した野中広務氏の回想録である。1996年の橋本政権から2003年9月の引退まで、政権の舞台裏を描いている。小渕首相の死、加藤の乱、田中眞紀子と鈴木宗男のバトル、北朝鮮のテポドンなど、まだまだ記憶に新しい騒動のウラ側を垣間見ることができ、大変興味深い。

野中氏といえば、在職中は抵抗勢力のボスで悪玉のイメージが強かったが、その思想、判断、道理にはうなずけることも多く、世の中は小泉=善玉、古い爺さん連中=悪玉、とそんなに単純ではないことがよくわかる。

小泉改革が正しかったどうかは過ぎ去ってみないとわからないが、少なくとも、野中氏は旧来の秩序を守ることが正しいと信じている。小泉政権はそれを破壊し変えていこうとしている。ビジネスの世界ではネット社会の到来が大きく産業構造を変えようとしているが、政治の世界もまた大変な変革期にあるのだ、ということが実感できる一冊であった。

なお、本書は2003年12月に出た単行本の文庫化であるが、その後の郵政解散や後藤田正晴氏の死去についてのコメントも加筆されている。

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