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コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

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コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)の解説

   映画化され話題を呼んだ『ボーン・コレクター』に続き、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムを主人公としたシリーズ。ベッドから一歩も動かずスーパーコンピュータなみの頭脳で犯人を追い詰めていく異色捜査官の本作における敵は、その刺青から「コフィン・ダンサー(棺桶の前で踊る死神)」と呼ばれる殺し屋。大陪審で大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために雇われた彼によって、民間航空運輸会社の社長兼パイロットがその毒牙にかかり、彼の妻が次の標的に。大陪審まであと2日。追う者と追われる者の息詰まる勝負の行方は…。

   最先端の科学捜査をフィーチャーした綿密なディテール、そのひとつひとつがすべて結末への伏線となっているその構成は見事と言うほかはない。前作に比べて犯人の人物造詣が少々浅いのが気にかかるファンもいそうだが、その分、被害者サイドおよびライムとその仲間たちの造詣はより厚みを増した。特に、ライムの麻痺した四肢の代わりに活動する美貌の捜査官、アメリアの存在感が光る。本作で彼への思慕の念をはっきりと自覚したアメリア。シリーズ3作において、ライムを待ち構える事件の内容はもちろん、皮肉屋で人間関係にきわめて臆病な彼が、彼女によってどう変化するのか。ちょっと下世話なお楽しみを用意しておくあたりも、エンターテイメント作家としての著者の手練だといえる。(梅村千恵)

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)の商品レビュー

5.0 究極のドンデン返し
前作【ボーン・コレクター】が面白すぎたので、速攻でリンカーン・ライムシリーズ2作目の【コフィン・ダンサー】を読みました。
前作のラストの衝撃も凄かったけど、今作は今まで読んだどの小説よりも凄いラストが待ってます。
そこにいたるまでの緻密で圧倒的なディテール、そして綿密に練られた伏線など一度読み出したらページをめくる手が止まらないです。
敵はコフィン・ダンサーと異名をとる神出鬼没の暗殺者。
大物武器密売人に不利な証言をする証人を守るためにリンカーンはダンサーと対峙します。
リンカーンは5年前にダンサーに部下を殺されてる事から、殺された部下達の弔い合戦でもあります。
四肢麻痺で自由に動く事の出来ないリンカーンを、今回もアメリア・サックスが手足として行動します。
そして今やチーム・リンカーンと呼んでもいい面々が再登場します。
脇を固める彼らの温かな人間模様もみものですよ。
捜査機器も前作以上にパワーアップしてるし、ほんの少しの物証だけでダンサーを追いつめていくのは凄いです。
いったいリンカーンの頭の中の構造はどうなってるんでしょうね。

48時間という限られた時間の中でリンカーンとダンサーの息もつかせぬ攻防が詰まっています。
そしてラスト100ページで、とんでもないトリックが明らかになります。
そこまで読むと間違いなくこのシリーズのファンになってしまいますよ。
次作【エンプティ・チェア】を読むのが今から楽しみです。
5.0 衝撃のドンデン
「ウォッチメイカー」まで全て読みましたけどやはり「コフィン・ダンサー」が個人的に一番だと思います(ボーン・コレクターは最初と言うことで抜かしますw)。ジェフリーさんもマンネリ化が嫌で当初シリーズ化は考えていなかったらしいけどこのシリーズ2作目でリンカーン・ライムのシリーズを終らせても良かったのでは思います。「コフィン・ダンサー」以降ドンデンのパターンが過程が違ってても結局はドンデンの繰り返しなので。アクション満載の「石の猿」も好きですし「コフィン〜」の次のニューヨークを離れて完全アウェー田舎町での「エンプティー・チェアー」もかなり好きなんですけどこれ以降色んなタイプの犯罪者が出てもさほど驚かなくなってきました(でも毎回志向や犯人像やプロットを変えているところは凄い)。物凄いドンデンが1回で(2回ぐらい?)十分なんですけどシリーズを重ねるごとにドンデンの回数が増えてきているしこっちも身構えて読んでしまう癖が付いてきてしまってるのが現状。
そう言う意味では初期の「コフィン・ダンサー」の残り100ページの衝撃は本当に驚いた。
上巻と下巻300ページはこのためだったのか!!と思いました。
自分の記憶を消して何回も読みたい作品です。
4.0 “問題と考えるな、要素のひとつと思え”
“問題と考えるな、要素のひとつと思え”とは、本文中で語られるキーワード。

金で雇われた凄腕の暗殺者は誰か、その依頼人は誰か、そしてその動機は…。
前作「ボーン・コレクター」にもましてリンカーン・ライムの推理が冴えわたる。

前提を排し、一つひとつの要素を明らかにすることで、衝撃のラストが明らかになります。
4.0 面白い!特に下巻は目が離せない
微細証拠物件の分析から、犯人をどんどん追いつめていく全身麻痺のスーパー科学捜査官リンカーン・ライム。魅力的な登場人物たちのいろどるストーリーに引き込まれる。下巻の半ば以降のどんでん返しにも目が放せない。読み終えて冷静に考えてみれば、そんなこと現実的でないだろうと思ったりするけど、読んでいる間はニューヨークの緊迫した現場にいるようで、そんなこと気にならない。面白い本でした。
5.0 今から読んでも遅くないリンカーン・ライム・シリーズ
 上質なシリーズ物はその質が高いほど大きなリスクを負っています。
その一、そのシリーズに熱烈なファンがつけばつくほど、彼らや出版社は次回作
を熱望して作者に別の仕事をすることを拒みます。本シリーズのように綿密な
プロットや綿密な取材に基づくディテールを必要とする作品であればなおのこと
作者の時間はシリーズ物に費やされてしまいます。その二、シリーズが重なるほど
新しい読者は増え辛くなり、どんなに派手なマーケティング・プランを立てても
部数は頭打ちになる。シリーズ物というだけで敬遠する読者は多いだろうし、
今更第一作から順に読む奇特な人はそういるわけではない。そう私はその数少ない
奇特な読者です。先日本棚でほこりをかぶっていた「ボーン・コレクター」を
読んだ後、早速本書を手にしました。

 本書を読むのであれば前作の「ボーン・コレクター」は必読になります。登場
人物の造詣は前作を読まずしては半分ほどしか理解できないかと思います。
ストーリーに関しては文句なく☆5つなのですが、前作を読んでいればリンカー
ン・ライムの世界が立体的になり☆6つにも7つにも厚みが感じられます。これ
がシリーズ20作以上となってくるとさすがに手が出しづらくなりますが、本シ
リーズはまだ最新の「ウォッチ・メーカー」でまだ7作目なので、本好きであれば十
分射程圏内でしょう。シリーズの世界観は超一級です。

 今からでも遅くありません。リンカーン・ライム・シリーズは第一作から順に
読むに値するシリーズ物だと思います。

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