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神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)

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神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)の商品レビュー

3.0 衝撃の結末
 2003年に出た単行本の文庫化。
 西澤氏の特徴が良く出た作品。舞台はアメリカ、多国籍の登場人物、虐殺、推理ゲーム、衝撃の結末。
 なかなか意外性のある結末で、氏の作品のなかでも良作に位置づけられるものだろう。ただ、ちょっと残念に感じる点もある。まさか、こういう方向のラストになるとは思わなかった。確かに凄い結末だが、なんだか拍子抜け。いや、本当に悪い作品ではないのだが、がっかりというか。
 まあ、これも作者に完全にだまされてしまったということなのかな・・。
4.0 爽快感と喪失感
なかなか厳しい感想が多いようですが、私にとっては近年読んだ中では
かなり好印象の作品でした。

なんといっても、自分が思い描いていた世界(観)がぐるっと反転する
あの感じ。これがあるからミステリはやめられない、という思いを久々
に味わせてもらった作品です。

決して後味は良いとは言えないし、論理的にどうこうという作品ではない
(と言うと語弊がありますが)と思いますので星4つとしましたが、
サプライズを求めている方に、強くお勧めできる作品です。

2.0 ミステリーなんですよねコレ?
はっきり言ってダメでしょ。
ミステリーにおいて破綻しています。
どのくらい破綻しているかというと、四次元ポケットと秘密道具をフル装備したドラえもんが普通の人に変装してミステリーに加わってるぐらいに。

ラストの種明かしでは、それまでに物語の中で構築した世界観が完全に蒸発してしまい、読む気にもなれませんでした。
ソレを物語り最大の『謎』にしてはダメだろ、反則だろって感じです。

ソレを物語の主軸にするんだったら、はじめの段階できちんと世界観として読者にすり込ませるべきでしょう。

別の展開をすればSFでは道が開けたのかもしれませんね。
2.0 虚妄のロジック
西澤氏はSF的設定の中、ある縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリの大家。その西澤氏が題名に「ロジック」と入れたからにはさぞかし自信作だと思ったのだが、とんだ失敗作だった。

世界中から子供を学校に集め、そこで連続殺人事件が起きるという設定は非現実的だが、それはそれで構わない。上述したように、どんな設定であれ、その世界で一本通用する論理があれば立派な作品になり得る。ところが、本書は「神のロジック」どころか、ある登場人物の「**」で成りなっていると言うお粗末さ。これでは、途中でどんな不可思議な事態が起きても、結末は一言で済んでしまう。この構想に怒らない方がいたら、余程我慢強い方であろう。

西澤氏は、私が日本ミステリ界で最も期待している作家の一人である。それが、こんな低レベルの作品を書かれては失望感を味わうだけである。休養を取るなりして、もっと練りに練った作品を発表して欲しい。
4.0 怪しげな「学校」
いつもの西澤ワールドとは趣向の違った一冊。
最初から最後まで、どこか不気味で暗い、ホラーテイストが漂います。

どこともしれない荒野にそびえ立つ建物の中に、6人の少年少女が集められ、共同生活させられます。
主人公のマモル11歳もその一人です。
この小さな「学校」にいるのは、妖しげな「校長先生」や「寮長」たち。そして謎の「ワークショップ」と称した、推理ゲームの授業・・・ 
ここはどこで、「校長」の目的は何なのか、なぜ彼らはここに集められたのか?
少年たちは次第に自分たちで、この奇妙な状況について推理を巡らせるようになり・・・

序盤は少年少女が推理するということで、ジュブナイルのような雰囲気かなと思って読み始めましたが、全然違いました。
少年が主人公って、宮部みゆきの小説でもあるのですが、個人的にはすごく好きな設定。
大人の理不尽さを感じつつも、そこに依存しないと生きて行くことができないというアンビバレンツ、
そこを割り切って生きるしたたかさなど、大人にはない心理的な制約があったりして、おもしろいです。
大人顔負けの推理を展開しつつ、ジュースやお菓子に釣られる素直さもかわいい。

幻想小説かホラーのような感じで、綾辻行人あたりが書きそうな、終始全体的に暗くて重々しい雰囲気が漂っており、
いつもの西澤作品に見られるような、明るくロジカルな推理ではなく、そういった物語全体の雰囲気を楽しむべき一冊だと思います。

ストーリーを通して「大きな謎」が仕組まれているのですが、しっかり騙されてしまいました。
後味は悪いけれども、きれいに騙されたので爽快感がありました。

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