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2002年度版このミス10 11位。 2001年文春ミステリーベスト10 3位。 <リンカーン・ライム>シリーズの第3作の本作品の見所は、リンカーン・ライムとアメリア・サックスの師弟対決だろう。連続女子学生誘拐犯の容疑者の少年に純粋な心を見いだし、少年を逃がすアメリアと、リンカーンとの追跡劇は、なかなか面白かった。 もちろん、作者の特徴である「どんでん返し」と「科学捜査」の面白さも随所にちりばめられた好作品である。 また、他のシリーズ作品と比較して、アメリアの内面にフォーカスがあたっている部分が多い印象を受けた。 他の<リンカーン・ライム>シリーズは、「ボーン・コレクター」「コフィン・ダンサー」「石の猿」「魔術師」「12番目のカード」。シリーズ次回作は「The Cold Moon」。
タイトルは「エンプティー・チェア」、挿絵に「スズメバチ」。 なんとまぁ、驚くべき真相。 最終章「子供のいない町」とは… 最後の最後に、私自身が疑っていた人はいいヤツだし、 信じていた人には裏切られる。 「スズメバチ」はいたることに潜んでいるのだと思い、 アノ人があんなことを言った瞬間、背筋が寒くなった。 上巻から1日もかけずに読み終わってしまった。 寝たり、そのほかのことをするのがもどかしく感じた。 話はテンポよく進んでいくので、飽きることがないが、 途中でやめるのはつらい。
<リンカーン・ライム>シリーズ第3弾。 ’01年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位、「このミステリーがすごい!」海外編第11位。 今回の事件は、脊髄再生手術のために、アメリカ東海岸南部のノースカロライナ州を訪れたライムが、地元保安官の要請を受けて、猛暑の中、町一番の問題児‘昆虫少年’が犯したとされる殺人事件と連続誘拐事件の捜査をおこなうというもの。付添いはアメリアと介護士のトムだけで、ライムは現地の保安官補たちや臨時の鑑識助手の協力の下、不十分な状況で取り組まなければならない。 それでもライムは、例によって、肉眼では見えないような微細証拠物件を手がかりにして、試行錯誤の末、被害者の女性ふたりの監禁場所に着実に迫ってゆく。その科学捜査の過程は本書の、いやこのシリーズの読みどころである。 そして、少年の無実を信じるアメリアがとった捨て身の行動から、思いがけず、“追う”リンカーン・ライムvs“追われる”アメリア・サックスという、師弟コンビの対決が起こってしまう。 さらに、アメリアが誤って保安官補を射殺したり、監禁された女性が何者かに襲われたり、衝撃的なエピソードがつぎつぎと続く。 物語の大半は逃避行と追跡行で占められているが、ラスト100ページを切ったあたりからは、がぜん目が離せなくなる。壮絶な銃撃戦、重傷を負うトム、ライムがたどり着いた真相、アメリアの裁判、そして何よりも最後にページを閉じるその時まで、「これでもか」と展開される“どんでん返し”の連続は、一気読み必至であり、読者に息つく暇を与えない。 本書は、前の2作とは趣が異なり、主役をも凌駕しかねない強大な敵との対決という構図ではない。しかし、スケールの大きさでは決して引けをとらない。ライムが暴いた真相は、町全体を揺るがしかねないほどのものだった。