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転がる香港に苔は生えない (文春文庫)の商品レビュー いざ、香港へ
香港を、香港の人を、自分の目で見たくなりました。 怒濤の香港ピープル
返還前後の香港生活のお話。住環境は劣悪、中国からの密航者と貧民であふれかえる下町。 買いです。
97年、返還に沸く香港で、二度目の留学となる作者は日本人としての自分と、「大陸」に対して自らの選民意識を隠そうとしない、どころか積極的に肯定さえしようとする香港人、そして難民さながらに流入してくる「大陸」の人たちの変化や在り方を、時にゆるく、時に冷徹に描いていきます。この時期、僕自身がある理由から韓国を頻繁に訪れていて、韓国の人たちの日本人に向けたまなざしや、根付いているはずの儒教思想の裏表に戸惑うことが多かったので、作者の香港での出会いやめぐり合わせの繰り返しに身近なものを感じたりもしました。小林紀晴の「アジアン・ジャパニーズ」にはすこし作り物めいた感じ(コンパクトにまとまっているためだと思います。記述に嘘があるとかいった含みはまったくありません)がしたのですが、本書は600ページを超えるヴォリュームが海外にいる時のめまぐるしくも、まったりとした時間の進み方を自然に体現しているように思いました。 暖かい視点
旅行で豪華なホテルに「滞在したい」けれど街に「住みたくはない」香港。 心の旅
衝撃を受けました・・・日本人でここまで深く見聞きした上で本業は写真家であるのに文章として完成させていることに。私が見た香港は本当に上っ面なのだと思い知りましたが、自分では決して見ることのできなかった街、人をいきいきと描いていて、もう一度旅行し、堪能した気分になります。辛口、シャープ、でもドライではない。 なんとも言えない魅力にあふれ何度読んだでしょう。そして読むたびに旅をし、楽しいだけではない心の疲れも感じ、日常から完全に外れることができます。香港返還前後の事なので、その後の転がり続けた香港をぜひ書いて欲しいです。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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