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そもそも、「男性誌」と言われて思い浮かぶのは「メンズノンノ」や「レオン」といった男性ファッション誌、 「DANCHU」のように男性が冠されているもの・・・ってイメージだったのだけれど、 「男性誌」と謳わなくても、結果として読者が圧倒的に男性・・・という雑誌は意外と多いんですね。 今回あげられた雑誌の中には、私がしょっちゅう立ち読みしてる本や定期購読している本、年に1回くらいは買っちゃう本も含まれていたので なるほど〜・・・そういう切り口があったかー・・・と感心することしきりでした。 けっこう厳しい批判もあったりするのですが、それも愛ある批判と私は感じました。 意外と出版社からのクレームが少なかったというのも、うなずける気がします。
単行本で出ていた時は、なぜだか食指が動かず、見逃していたのだった。それが文庫になったとあれば、読まずにおれない。 斎藤美奈子が「男性性」の追求に明け暮れた一冊、である。 なぜここまで男性性にこだわるのか、おちょくって止まないその追求の源は何か、解説の亀和田は「実はそれは近親憎悪」だったのではないかと鋭い指摘をしている。インテリ女性であるはずの斎藤は、はたしてオヤジ性やヤンキー性を色濃く持つおばさんなのであろうか。 どんな男性誌を俎上に乗せても、斎藤は常に目を光らせて、「男性性」を見抜こうとする。 斎藤にとって「男性性」とはたぶん「なさけなさ」のようなものだろう。なんだかんだと表面だけ取り繕ったってさあ、結局男は自分に都合のいいことばっかり考えているんでしょう。それが男性性でしょう。それは男性誌を見ればわかるわよ、この斎藤の手にかかれば。というところであろう。 「プレジデント」、「日経おとなのOFF(しかしなんつう雑誌名だろ)」「メンクラ」「レオン」「ターザン」などが印象に残る。男性誌は、女を締め出しているということで、「ヘン」がどんどん特化する。男どうしの間であれば、こんなにヘンなところまで行っても気がつかない、そこが笑いのもとになる。斎藤は、ここをつくのが天才的にうまい。 「ほら、おじいさんも、おじさんも、青年も、こんなに相当ヘンになってるわよー。大丈夫?」というのを、笑わせながら表現している、みごとなエンターテインメントだ(ナンシー関の次に)。 おちょくられた各誌が逆に喜んでいるというのも、斎藤の芸のうち、といえるであろう。