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オレたちバブル入行組 (文春文庫)の商品レビュー 手に汗握り
バブル入社の社員のテイタラクを書いた小説かと思いきや、かなり手に汗握る展開の小説です。バブル絶頂期、私は高校生でしたが、その当時の銀行員がどれだけエリートでチヤホヤされていたかをなんとなく思い出すことができます。安定的で高給取りで皆が憧れた職業であった銀行員が今では消費者金融となんら変わることのない債権取立屋になるとは全く思ってもいませんでしたが…。本書はそんな環境変化を中間管理職として生きる男バブル入社組の半沢を中心に書かれています。ひょんなことから浅野支店長がごり押しした融資が焦げ付いた。その責任を半沢になすりつけ、その責任を問い詰めてくる浅野支店長と浅野の息のかかった本店の人事部たち。そこから半沢の反撃が始まる。 のめり込む面白さの痛快銀行ドラマに脱帽。
池井戸潤氏の作品は初めてだった為に本書ではなく「オレたち花のバブル組」を先に読んでしまったが、話の流れからすればやはり本書から読むのが正解。とても面白く素晴らしいシリーズである。バブル期に産業中央銀行(後の東京中央銀行)に大量採用となった学生の内、塾出身(経済)の半沢直樹を中心に、渡真利と押木も経済、苅田が法律、近藤が商、この5名が内定したところから、このシリーズが展開する。後年役席となって、大阪西支店融資課長の半沢、融資部企画G調査役の渡真利、WTCで9.11同時多発テロの犠牲となった押木、関西法務室調査役の苅田、システム部分室調査役の近藤と、同窓同期も順調な第一選抜から、昇進に遅れた組まで相当な差がついてきた。しかし塾出身の5名は同期の結束固く協力体制が頼もしい。本書は半沢課長の勤務する大阪西支店で、浅野支店長、江島副支店長、垣内課長代理、担当の中西のラインが、西大阪スチールへの5億円の杜撰な信用貸しから大変な事件に発展する。半沢課長は融資課のヘッドとして、無理な支店長案件に絡んで、事故後の融資部ヒアリング、融資部臨店調査、或いは国税局査察と辛い対応の連続だ。しかし半沢課長は情け容赦のない組織に負けてはいない。やられたらやり返す、十倍返しをモットーに反撃の対決姿勢がものすごい。銀行の組織ではとにかく減点主義であり、敗者復活はなく一旦沈めば二度と挽回できない仕組であるから、半沢課長の瀬戸際の攻撃や一刺しは痛快そのものであり何とも魅力的である。激しく対峙する人事部小木曽次長、融資部のエリート同期の定岡、更に昔からの因縁の業務統括部の木村部長代理達との火花を散らす応酬は迫力満点である。本書も続編も登場人物が非常に多い為、組織図や関係図をメモし確認しながら読むことをお薦めする。参考までに半沢は東京の営業第二部次長で転出し、同期の近藤は1年休職の後に取引先に総務部長として片道切符の外部出向となり、続編の「オレたち花のバブル組」に引継がれる。こうなったら半沢直樹が役員になるまでずっと書き続けて欲しいものだ。 おもしろい!
とにかくおもしろかった。大手銀行内の官僚主義的でどろどろしたところが良く分かったが、それをあの手この手で跳ね返した主人公に、勧善懲悪な娯楽映画に似た痛快さを感じた。内容の深さはそれほど無いが、再度「とにかくおもしろかった!」 小気味いい復讐譚
池井戸潤デビューが本作品という、なんだかめずらしいことになったのには特にわけもなく、 本の最新売り上げランキング - トップ10
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