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ちょっとオーバーかな? 同じテーマ(ネタ)の作品も過去にあるようだし。 けど、ネタばらしの意外さと同時に、登場人物の 会話や人間性に、主人公と同世代の俺は、共感と 癒しと勇気を確実にもらった。 “ダイ・ハード”のブルース・ウィリスみたいに、 主人公はハードボイルド未満で、カッコ良いと言う よりは自虐的で、実際に言ったら恥ずかしくなるよ うな自己中で小洒落たセリフを連発する。 登場人物のコミカルで小洒落たセリフと行動が、悲 惨で救いの無いはずの物語に救いを与えてくれる。 (これってオムニバス?)って思える展開や、(どこ に着地させるの?)っていう疑問を見事に解決させ ていると思う。 小説を読んでいて『えっ?!』って声を出したのは 生まれて初めてだったので、それまでの展開や少々 の不満はどうでも良くなりました。 星五つ!付けさせて頂きます。
どんでん返し本が好きなので、期待して読みました。確かに、ラストびっくりしました。だけど・・・、ちょっと無理が・・・。現実的に。 そして、このどんでん返しが本筋とはほとんど関係がなくて、ラスト驚いて終わり、で、本筋は???どんでん返しのトリック作りばかりに力を入れすぎて、本筋のほうがおろそかになってしまったような読後感でした。 とにかく、作者の思惑に引っかかってだまされましたので、星二つ。
ページの一番最初からセックスの話・・・。 一体、どんな風にこの物語は展開されるのやら?と思ったけれど、この部分は最後の方から始まるトリックにおいて、かなり重要な部分になるのかもね。 主人公、成瀬将虎の性格や人物像を読者に植えつけるには、ちょうどよい始まり方だったかも。 でも。 後半「そうだったの?」「そうだったのか・・」って思うのだけれど、なぜが読み終わった後には、それ程の充実感は残りません。 最後にトリックがわかって「おもしろかった!」って思うよりも、催眠商法の悪事を暴こうとする所や探偵だった頃の話。 そういった部分の方が、おもしろかったかも。 どうせなら、トリックに走るよりも、最後まで催眠商法の会社を追求して、勝利した所までいって欲しかったな。 そんなわけで、星の数は3つ。
まぁ、ミステリではないですね。みなさん(レビュアー)仰るように、落ちだけのためにかかれた作品です。それもタイトルからは明らかですね。賞を総ナメ(ってほどではないかもしれませんが…)にしたのは、落ちというか、落ち=この小説、なので、この物語が現代社会の抱える問題をこのような形で表現したのが評価されたんでしょう。だから、特にミステリ好きでない、一般の読書愛好家が読む分には(総ページの分量に目をつぶれば)、充分なのではないでしょうか?ですけど、ミステリ作家=歌野晶午を読みたい読者については、手は出さないでいい作品、とだけ言います。歌野晶午は、良いミステリをかける人だけに、この作品が代表作に、つまり名刺代わりになってしまうとすれば残念。
読み終わった後、鳥肌がたちました。どんなに頭の良い人でもこのオチを見破るのは不可能なんじゃないんでしょうか? 最後に一言。この作品を実写化する勇気のある監督はいない。