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とりあえず、おもしろいかどうかでいうと2度読もうとは思わない程度。なのでおもしろくはない。
森博嗣さんの文庫最新刊「星の玉子様」です。 もちろん、サンテグ=ジュペリさんの「星の王子様」のパロディなんですが、森博嗣ならではのアイデアがあり、小さな小さな星達に住む不思議な人たちや建造物の話がそれぞれ一ページ二ページで描かれています。どのあたりが森博嗣らしいかといえば、それぞれの星の上でのアイデアに科学的な要素が盛り込まれていて、あとあとのページで科学的な説明が入っているというところ(といっても軽いものですが)。例えば、「電柱の星」では、電柱が三本もあれば星を一周できそうだけれど、これはよほど星の大きさに対して電柱が高くないとダメ。地球に三本電柱があっても、一周できません。みたいな感じです。 これはなかなかなに斬新で、逆にこういうのがなければどうしてこの本が出たのかなというところだったので、最後まで読んでなるほどねと思います。 あと、この本は開いて左のページがそれぞれの星のカラーイラストになっていて、これがなかなかに可愛くて味があります。なので、絵本のような感じで何回もぱらぱらとめくって眺めて楽しめます。サイズも、文庫サイズなので持ち歩きもできますし、気にいれば薄いのでポケットにも入れておけます。その点で、プレゼントなんかに使うのに最適かも知れません。 少なくとも森博嗣ファンの子なら喜んでくれるかと思います。そう考えるとこの時期に文庫でだす出版社はある意味よく計算しているなとかも感じます。 ともあれ、作品としてはミステリーでもなく、本当に純粋に森博嗣風の味付けがなされた星の王子様のパロディ絵本といった感じのものです。肩の力を抜いて、リラックスしてぱらぱらと見る。そういう本です。 個人的には結構楽しめましたので、5の4評価でいきます。