海がきこえる、完結編。
海がきこえる、続編です。友人松野との和解、そして里伽子との出会いと実り多き帰郷をした
主人公拓が、東京に戻って、里伽子とうまく行くのか、と思いきや、
そうはうまくいかない、実に現実の世界を感じさせるリアリティさを
存在させながら、物語はあいかわらず淡々と進んでいきます。
ただ、今までと違い、拓と接するうちに、里伽子も徐々に拓に自分の
本心をさらけ出すようになっており、そこは拓に対する里伽子の
信頼度も上がっている様子が伺えます。
そして、里伽子と拓が本当の意味で通じ合える場面が、この作品の
クライマックスにあります。
里伽子のいいところも悪いところも全てを受け入れて、里伽子の事を
本当に好きなんだなぁ、と感じさせる拓、そして、なんだかんだいって
も、やっぱり拓のことを頼りにしている里伽子、お互いがお互いを
信頼している様子は、読んでいてすごくさわやかな気分になりました。
やっぱり、これを超える作品はない!、と再確認させられました。
海がきこえるファンは、必読すべき作品です!
ここにアイがある
海がきこえる、タクとリカコの物語、続編です。
アニメからスタートした私としては、感無量の作品です。東京に戻っても、二人の関係は相変わらずです。
自分の境遇に不安を感じているにもかかわらず、
なかなか素直になれないリカコは、ついついタクに
わがままを言ってしまう、そんなリカコにあきれ、
不条理さを感じながらも、リカコの辛い立場を知っている
タクは、おおらかな心をもって、リカコに接します。
そして、この作品のハイライトとも言えるシーン、リカコが
身も心もボロボロになりタクに助けを求めたとき、タクは、
なりふりかまわずリカコの元へ赴き、リカコを助けるのです。
そんなタクに対して、初めてリカコは自分の裸の心を見せます。
うわべだけじゃない、本当のアイとはいかなるものか、と
いうものを、この本は感じさせてくれます。
こんな感動を与えてくれた氷室 冴子さんに感謝です。
アニメの海がきこえるファンは、絶対読むべき、です♪